手ごろで使い勝手のよい「挽き肉」。
皆さんは、使い切れずにあまってしまった場合、どのように保存していますか?
今回は、「挽き肉」をおいしく、かつ長持ちさせる保存法やお手軽レシピをご紹介します☆
【お肉は、パックのまま冷凍しちゃダメ!!】
お肉を購入し、期限が迫って来ると「とりあえず冷凍しておいて、今度使おう!」と思い、パックごと冷凍する・・・なんてことはありませんか?
残念ながら、それだと次に食べるときにはおいしくありません・・・。
パックに入ったままでは、肉が空気に触れやすく酸化が進み、傷みやすくなります。
なかでも、空気に触れる面積が多い挽き肉は、傷みやすいお肉No.1!
では、一体どのような保存法が望ましいのでしょう??
【挽き肉の保存法】
冷蔵・冷凍ともに、「空気を断つ」ということがとても重要になります!
冷蔵なら・・・(保存目安:冷蔵室→1~2日、パーシャル室→約1週間)
ペーパータオルとラップで密閉保存することが大切です☆
- 購入後、パックから取り出し、ペーパータオルで水分を拭き取る。
- 余分な水分を抑えるため・酸化を防ぐために、厚手のペーパータオルで包む。
- 空気が入らないようにラップでぴっちり包み、保存袋に入れて冷蔵室orパーシャル室で保存する。
冷凍なら・・・(保存目安:約2週間)
下味をつける・そぼろにする・肉団子にして冷凍がおすすめです!
●下味をつける
塩・こしょうなどで下味をつけ、冷凍用保存袋に入れて薄く平らにならし、菜箸などで使いやすい分量のところに跡をつけ冷凍する。
こうすることで、パキッと折って好きな量だけ使うことができ、とっても便利ですよ☆
●そぼろにする
- 酒・塩・しょうがなどで味つけし、そぼろを作る。
(砂糖としょうゆで、甘辛いそぼろにしても◎!) - 冷めたら小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。
●肉団子にする
- 挽き肉にみじん切りにした長ねぎやみそなどを加えて練り、団子状に成形して熱湯でゆでて中まで火を通す。
- 冷凍用保存袋に重ならないように入れ、冷凍する。
下味をつけたものやそぼろは、冷蔵庫や流水で解凍しましょう。
下味をつけたものは加える調味料次第で、和・洋・中、さまざまな料理に活用できます!
そぼろは、コロッケのタネに混ぜたり、あんかけに加えてボリュームアップしたりするのに使えます。
肉団子は、鍋物や汁物にそのまま入れられるので便利ですよ♪
【冷凍した挽き肉を活用してみた!】
今回は、冷凍した挽き肉を使用したお手軽レシピをご紹介します☆
【ピーマンの肉詰め】
<材料(2人分)> 調理時間:10分
和風鶏挽き肉の素・・1/2袋
ピーマン・・3個
片栗粉・・少々
サラダ油・・小さじ2
※和風鶏挽き肉の素とは?
鶏挽き肉300gに、おろししょうが1かけ分(約8g)・しょうゆ大さじ2、酒大さじ1、砂糖小さじ2を加えて混ぜ合わせ、冷凍用保存袋に入れて冷凍したものです。
菜箸などで使いやすい分量のところに跡をつけ冷凍し、パキッと折って使います。
<作り方>
- 挽き肉は冷蔵庫で半解凍にしておく。
ピーマンは縦半分に切って、種を取り除く。 - ピーマンの内側に片栗粉をふり、挽き肉を詰める。
- フライパンにサラダ油を熱し、(2)の詰めた面を下にして焼く。
焼き色がついたらひっくり返し、中まで火を通す。
ピーマンに詰めて焼くだけ!
挽き肉に下味がついているので、何もつけずにおいしく食べられます☆
ボリューム満点で、お弁当などにもおすすめですよ♪
今回は和風の挽き肉の素をご紹介しましたが、挽き肉におろしにんにくやごま油、豆板醤などを加えて混ぜれば中華風挽き肉の素になり、ジャージャー麺や麻婆茄子などにも活用できます☆
鶏挽き肉は、お店によっては「もも挽き肉」「むね挽き肉」など部位別に挽いたものもあります。
どちらも、牛挽き肉や豚挽き肉よりも消化がよいという特徴があります。
「もも挽き肉」はコクのある味わいで、骨の強化や血液凝固に働くビタミンKが多く含まれています。
一方、「むね挽き肉」はあっさりとした味わいで、疲労回復に効果的なイミダペプチドが豊富です。
お好みのものをお使いください☆
あしがはやい挽き肉を上手に保存・活用できれば、料理の幅も広がります♪
ぜひ、お試しください☆
Text by ろい/食育インストラクター