疲れにはやっぱり「酸」!“梅”を食べて、疲れ知らずな体に!

6月に入り、蒸し暑い日が多くなりましたね・・・。
これからさらに暑くなると、だるさや食欲不振を感じる方も多いのでは?
今回は、そんな症状を吹き飛ばす!
「梅」の疲労回復パワーに迫ります☆

【あなたのその行動、疲れを招いているかも!?

普段の何気ない行動が、疲れを助長している可能性があります・・・!

●炭水化物のみの食事
ごはんやパン、麺類など糖質の摂取量が増えると、それらの代謝に必要なビタミンB群を消費します。
ビタミンB群が不足してしまうと、糖質をエネルギーに変換できずに疲労を招きます。

●タンパク質の不足
肉や魚、卵などのタンパク質を多く含む食品が不足すると鉄の欠乏を招き、全身への酸素の運搬や老廃物の排出が滞って疲れやすくなります。

●食事を抜く
本来1日3食のところを1食・2食に減らしてしまうことで、1日に必要なエネルギーや栄養素を補給できず、疲労を回復しづらい体になってしまいます。

●遅い時間に食事を摂る
夜遅くに食事を摂ると、本来であれば体を休める時間に消化器官が働くことになり、それを管理している自律神経も休むことができなくなります。
自律神経の疲労は、疲労感に繋がり、疲れを感じやすくなります。

皆さんはいくつ当てはまりましたか?
もし、複数の項目に当てはまった場合は、そうならないように意識してみてくださいね☆


【疲れには、梅の“酸”が効く!

梅干しの酸味のもとであるクエン酸は、糖質の代謝を促し、活性化させる働きがあります。
エネルギー代謝がうまくいかないと、栄養素の不完全燃焼から乳酸という疲労物質が発生し、疲れや肩こり、細胞の老化、動脈硬化、生活習慣病などを引き起こすおそれがあります。
クエン酸は乳酸が体内で分解されるのを早め、老廃物の蓄積を防ぐのに一役買ってくれます。

そのほかにも嬉しい効果があるので、いくつかご紹介していきます☆

●骨の強化
クエン酸などの有機酸には、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
カルシウムの吸収率は年齢とともに低下しますが、有機酸にはカルシウムや鉄の吸収を促し、カルシウムが骨から流出するのを防いでくれます。
カルシウムは小さいお子様や高齢の方はもちろん、老若男女を問わず積極的に摂っていただきたい栄養素のひとつです☆

●食欲増進
唾液の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、胃液やそのほかの消化酵素の分泌を高めて消化吸収を助けてくれます。

●防腐・静菌効果
よく、「おにぎりやお弁当の中に梅干しを入れるとよい」というのを耳にしますが、これは梅干しに含まれているクエン酸に、微生物の増殖を抑える効果があるからです。
生活の中では、キッチン・浴室・トイレ用品などにも利用されています。

【疲れに有効な食材と、組み合わせて摂るのもおすすめ☆

梅以外にも、疲労回復に役立つ食材がいくつかあり、組み合わせて摂ることでより効果が期待できます♪
今回はその一部をご紹介します☆

 ●鶏むね肉
アミノ酸の一種であるイミダペプチドを豊富に含んでおり、疲労の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。

●酢や柑橘類
酢や柑橘類に含まれるクエン酸には、疲労物質の乳酸を分解する働きがあり、疲労回復効果が期待できます。

●にんにくやニラ、ネギ類
香り成分の硫化アリルは、ビタミンB1の体内での吸収率を高める働きがあります。
ビタミンB1はクエン酸同様、乳酸の分解に働きます。
豚肉や精白度の低い玄米・胚芽米などに多く含まれているので、これらと一緒に食べると効果的です☆

慢性的に疲労感があり回復が見られない場合には、何かしらの病気が潜んでいる可能性も考えられます。
体の声に耳を傾け、早めのケアを心掛けましょう☆
まずは、健康維持の基盤となる「食事」に、疲れを撃退してくれる“梅”をとり入れてみてはいかがでしょうか?

Text by ろい/食育インストラクター