飲み物に入れたり、料理に加えたり、さまざまなところで登場し食卓を爽やかにしてくれるレモン。
今回はそんなレモンについてのお話です。
【レモンは夏のものではない!?】
爽やかな酸味が魅力のレモン。
夏が旬だと思っている方が多いのではないのでしょうか?
実はレモンの旬は冬なんです!
輸入されているものは例外として、国産のものは12月~3月ごろです。
1年中販売されているレモンですが、旬のこの時期はぜひ国産のレモンを食べてみて下さいね♪
【レモンの調理効果】
レモンには酸味を活かした調味料としての使い方だけではなく、さまざまな調理効果があるんです。
●保水効果
お肉をレモン果汁につけ込むことで、お肉の保水効果が上がり、しっとり感が増します。
●変色抑制
野菜や果物など、酵素の働きによって時間の経過とともに色合いが悪くなるものをレモン果汁をつけることによってphが低下し、変色を抑えることが出来ます。
●消臭効果
魚料理の下ごしらえや、調味液などに使うと独特の生臭さを和らげることが出来ます。
ぜひ活用してみて下さいね!
【ゆで卵の殻がつるんとむける!?】
ゆで卵をむく際に、膜が張りついて、一部が欠けてしまうことはありませんか?
ゆで卵をきれいにむくのって難しいですよね。
そんなときは卵をゆでる前にお湯にレモン汁を大さじ1杯ほど入れてみましょう。
レモン汁のクエン酸が卵の殻のカルシウムを溶かすので、簡単にむくことが出来ます。
ゆで卵の味に影響はないのでぜひ試してみて下さいね♪
【気になる栄養】
●ビタミンC
レモンは柑橘類の中でビタミンC含有量トップクラスです。
皮膚や細胞のコラーゲンの合成に不可欠で、免疫力の強化・抗酸化作用による動脈硬化や老化防止に期待できます。
肉類や魚介類などのたんぱく質と一緒にとると美肌効果がアップします。
また、ビタミンCは水に溶けやすく加熱すると壊れて酸化しやすいので、注意が必要です。(いも類に含まれているビタミンCはでん粉によって守られているため加熱に強いです)
●クエン酸
爽やかな酸味のある成分で味にメリハリをつけるだけではなく、クエン酸は胃液や唾液の分泌量を増やすため、胃腸の働きを整える効果があります。
また、マグネシウムやカルシウム・鉄などのミネラルの吸収をサポートします。
これにより骨粗しょう症の予防にもなります。
このほかクエン酸には、日焼け防止・疲労回復効果などがあります。
●リモネン
爽やかな香りの正体のリモネン。
柑橘類の皮に多く含まれる成分で、血行促進・胃腸の健康維持・リラックス効果などがあります。
食品や飲料の香料・発泡スチロールやプラスチックなどの溶剤としても使われています。
●カリウム
塩分や水分を体外に排出する働きがあるので、塩分の取り過ぎを調整したり、むくみ改善・高血圧予防に効果があります
【おいしいレモンの選び方】
レモンを選ぶときは「重さ」と「皮」に着目してみて下さい。
手に持ったときに重みがあり、弾力を感じるものを選びましょう。
弾力が無く、かたいものは、皮が分厚く、果汁が少ないレモンなので注意が必要です。
また、果皮に張りと色ツヤがあるものが良品です。
新鮮なレモンはヘタ(軸)が緑色なので確認してみて下さい。
いかがでしたか?
レモンの魅力を知っていただけたと思います。
レモンを使う際は、今回の話を思い出してみて下さいね。
Text by あお/食育インストラクター