今回は、山形県を代表する特産野菜の「おかひじき」をご紹介します!
【「おかひじき」ってどんな食材?】
「おかひじき」は、山形県置賜(おきたま)地域の伝統野菜です。
ほかの野菜とはひと味違う、シャキシャキとした食感が魅力です☆
もともとは海岸の砂地に自生していました。
江戸時代の初期、庄内浜で取れたおかひじきの種が、当時の主要交通路であった最上川を船で上り、船着場のあった砂塚村(現在の南陽市梨郷)に植えられたのが栽培の始まりと言われています。
現在では露地物とハウス栽培で1年中出回っていますが、3月下旬から出荷が多くなり、5~6月ごろから露地物が旬を迎えます
おかひじきは、海藻のひじきに見ためが似ていることから、『陸(おか)に生えるひじき』という意味でその名がつきました。
【おかひじきをおいしく食べよう!】
今回は、シャキッとした食感が楽しめる「ナムル」と、カリッとした食感が楽しめる「かき揚げ」の2品をご紹介します!
【おかひじきのナムル】
<材料(2人分)> 調理時間:5分
おかひじき・・1パック(80g)
ごま油・・大さじ1/2
塩・・少々
にんにく(おろし)・・小さじ1/3
白いりごま・・小さじ2
糸唐辛子・・お好みで
<作り方>
- おかひじきはよく洗い、根元のかたい部分を切り落とす
塩(分量外)を加えた湯で1分ほど茹で、冷水にとってザルに上げる。
しっかり水気をしぼってペーパータオルで拭き取り、3~4cm長さに切る。 - ボウルにごま油・塩・にんにくを入れて混ぜ合わせ、(1)・ごまを加えてよく和える。
- 器に盛り、お好みで糸唐辛子をのせる。
【おかひじきのかき揚げ】
<材料(4人分)> 調理時間:15分
おかひじき・・1パック(80g)
桜えび・・15g
薄力粉・・大さじ6
水・・140ml
揚げ油・・適量
塩・天つゆ・・お好みで
<作り方>
- おかひじきはよく洗い、根元のかたい部分を切り落として食べやすい長さに切る。
- 桜えびはフライパンで乾煎りする。
- ボウルに薄力粉・水を入れ、菜箸でさっくりと混ぜる。
しっかり水気を切った(1)・(2)を加え、サッと混ぜる。 - 170℃の揚げ油で(3)を1/8量ずつすくって入れる。
途中返しながらカリッとするまで揚げ、しっかり油を切って取り出す。 - 器に(4)を盛り、お好みで塩や天つゆでいただく。
【おかひじきにはどんな栄養があるの?】
●ビタミンK
カルシウム沈着を促して骨の健康を保ち、骨粗しょう症予防に役立ちます。
●葉酸
細胞や赤血球を作る手助けをする働きがあり、胎児の発育や造血に必要不可欠な栄養素です。
貧血予防に役立つため、妊娠中の方や妊娠を予定している方は特におすすめです。
●β-カロテン
体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
●カリウム
体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみを予防します。
●ビタミンC
免疫力をアップさせ、病気にかかりにくい丈夫な体づくりをサポートします。
また、コラーゲンの生成を助け、シミやそばかすを防いで美肌へと導きます。
【おいしいおかひじきを選ぼう!】
おかひじきを選ぶ際は、以下の点に注目しましょう。
- 全体的に緑色が濃い
- 茎が細いもの
- 葉先や茎にツヤがあるもの
おかひじきはあまり日持ちしませんが、保存する際は乾燥しないようにビニール袋に入れるかラップに包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。
また、下ゆでしたものは冷凍保存することも可能です。
こちらは2~3週間を目安に使い切るようにしましょう。
いかがでしたか?
今回は和え物と揚げ物のレシピをご紹介しましたが、おかひじきはサッと炒めてもおいしいですよ!
皆さんも店頭でおかひじきを見かけた際は、ぜひ手に取ってみてくださいね☆
Text byろい/食育インストラクター