一年間お送りしてきた作り置きレシピシリーズ。
ついに最終回となりました。
最後のレシピは、「鯖缶」を使ったレシピをご紹介します。
【忙しいときの救世主!?】
料理はお買い物をして食材を揃えなければいけないので、家事の中でも手間がかかりがちです。
休日に食材を買いだめしておくにしても、冷蔵庫のスペースは限度がありますし、お肉やお魚が傷みやすいので、数日分程度の購入が関の山ではないかと思います。
そんなときにあると便利なのが缶詰です。
開封しなければ数年は保存できるので、買い物に行く余裕がない!というタイミングで活躍してくれること間違いなしです。
作り置きに頼るのは、調理や買い物の手間を省きたいのが大きな理由。
缶詰を使った作り置きレシピを押さえておけば、忙しいときにも安心ですよ☆
【鯖缶が臭い問題】
今回使う鯖缶は、ボリュームがあってどこでも購入できる、便利な存在です。
しかし、独特の臭さがあるという大きなデメリットも持ち合わせています(好きな人にとってはメリットかもしれません)。
新鮮な生の鯖であれば、加熱調理をすれば生臭みのもとになる成分が揮発するため、においを抑えられるのですが、密封状態のまま加熱されている鯖缶ではそうもいきません。
その結果、缶の蓋を開けると、なんとも言えないくささが鼻をつくのですね…。
作り置きをする場合は、このくさみを抑えないと料理全体に広がってしまいます。
それを抑えるには、スパイスや香草類と一緒に調理するのがよい方法です。
ただし、これらの食品はややコストが高いことと、あまり日常使いしないのであまらせてしまうことがあります。
そのため、酢やレモンなどを加えて調理する方法がおすすめです。
これらは加熱すると揮発するので味に影響がでにくく、幅広いジャンルの料理に使えるのが魅力です☆
【鯖缶とトマトの洋風そぼろ】
<材料> 調理時間:25分
鯖缶・・1缶(190g)
酢・・小さじ1
トマト・・1個
玉ねぎ・・1/2個
オリーブオイル・・小さじ1
にんにく(みじん切り)・・小さじ1
Aトマトケチャップ・・大さじ2
A白ワイン・・大さじ1
Aしょうゆ・・小さじ2
Aコンソメ・・小さじ1/2
塩・こしょう・・適量
<作り方>
- 鯖缶は水気を拭き取ってフォークなどで粗くつぶし、酢をからめる。
- トマトは皮を湯むきして大きめの角切りにし、玉ねぎは薄切りにする。
- 鍋にオリーブオイル・にんにくを入れて火にかけ、香りが立つまで炒める。
(2)の玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒める。 - (1)・(2)のトマト・Aを入れ、汁気がなくなるまで炒める。
塩・こしょうで味を調え、粗熱がとれたら保存容器に入れる。
<ポイント>
・保存期間は冷蔵庫で4日ほど、冷凍した場合は10日ほどです。
・お好みでブラックオリーブなどを加えると彩りがよくなります。
・トマトはトマトの水煮缶でも代用可能です。
食べるときには電子レンジで加熱するのがおすすめです。
粉チーズなどを振ってから加熱すると、さらに臭いが抑えられます。
今回は身を崩してそぼろ風にして炒めることで、より臭いを飛ばす作り方にしましたが、気にならなければそのまま調理していただいてよいと思います。
もちろん、お好みの香草類を入れて調理してもおいしいですよ。
パンやクラッカーはもちろん、しっかり水分を飛ばしていれば、熱々のご飯と一緒に食べてもおいしいのでぜひお試しくださいませ☆
衛生など、普段の調理よりも気を遣うポイントは多いですが、忙しく、猫の手も借りたいときに活躍してくれるのが、作り置きおかずのよいところです。
上手に、無理のない範囲で挑戦してみてくださいね☆
Text byはむこ/食育インストラクター