忙しい時でもさっと出せる!作り置きできるおかず(お麩編)

今回の作り置きシリーズは、お麩を使ったレシピをご紹介します!
「おみそ汁に入れる以外で使ったことがない」という方も、これを読んだら作ってみたくなるかも・・・!?

【お麩の活用は難しい?

お麩をあまり買わない、食べない方の中には、「そもそもどう料理すればいいのかわからない」場合があるようです。
お肉やお魚のような主菜の食材ではないし、野菜でもない。
水で戻すとふにゃふにゃでこれといった食感に乏しく、高野豆腐ともちょっと違う・・・。
こうして挙げてみると、なかなか扱いに困る食材と思われるのも、ちょっと納得できるところがありますね。

ですが、お麩にもちゃんと優れているところがあります。
乾物だからこそできる保存性の高さは、生鮮食品には真似できないメリットです。
また、肉類を一切使用していないため、ベジタリアンの方でも召し上がっていただけます。
日本では古くから精進料理にも使われているほど、由緒正しい食材なのですね。
「それなら高野豆腐でも同じことができそう」と思われるかもしれませんが、お麩は高野豆腐と比べるとカロリーが低いのも魅力です(日本食品標準成分表2015年版(七訂)より、車麩100gあたり387kcal、高野豆腐100gあたり536kcalとなります)。
そして、お麩は保水性が高く、少ない使用量(車麩一枚で5g程度)でしっかり満足感が得られるので、さらにカロリーオフできるのです。

小麦を使った食品の中では、ヘルシーさが際立っています。
低カロリーで保存性が高い、ということは・・・?
もう一品ほしいときや、ちょっとしたおつまみを用意したくなったとき。
さっと戻して使えるお麩は、そんなときに役立ちますよ!
今回はそんなお麩で簡単にさっと作れて、作り置きもできるレシピをご紹介します☆


【車麩の照り煮

<材料>  調理時間:15分(戻す時間を除く)
車麩・・4枚
片栗粉・・適量
サラダ油・・適量
A水・・1カップ
Aしょうゆ・・大さじ2
Aみりん・・大さじ2
A砂糖・・大さじ1

<作り方>

  1. 車麩は水につけて戻し、水気を絞って食べやすい大きさに切り、片栗粉を薄くまぶす。
  2. フライパンにサラダ油を熱し、(1)を両面こんがり焼く。
  3. 鍋にAを入れ、みりんのアルコールが飛ぶまで煮立たせる。
    (2)を入れ、汁気がなくなるまで煮る。
  4. よく冷ましたら保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する。

<ポイント>

  • 保存期間は冷蔵庫で4~5日程度が目安です
  • お麩は熱湯で戻すとかたくなる場合があるので、水かぬるま湯で戻してください。(お好みで昆布出汁などで戻しても味に変化が出ますが、その場合も冷めた出汁で戻しましょう)
  • 絞るときは握るのではなく、両手で挟むようにして絞ると形が崩れにくくなります。
  • 食べるときは温めてから、おろししょうがなどお好みのお薬味と一緒に召し上がってください。

お麩だけに限った話ではありませんが、長持ちする乾物だからといってずさんな保管をしてしまうと、虫害のもとになることもあります。
開封後は(できれば開封前でも)きちんと密閉できる容器に入れ、可能なら冷蔵庫に入れてあげると万全ですね。
もし冷蔵庫に余裕がなく、保存に不安があるという場合は、水戻しした後のお麩をちぎって、ひき肉料理のつなぎとして利用する使用法もあるので、早めに使い切ってしまいましょう。
ハンバーグやミートボールなど、いつものパン粉の代わりに入れると食感に変化が出て、エネルギーも抑えられるので試してみる価値ありですよ☆
乾物であるお麩は、今日、今すぐに作るというよりは、ストックしておいて「あと一品ほしいけど何かないかな」というときに役立ってくれます。
ほかの乾物に比べると戻し時間も少ないので、困ったときに思い出してあげて下さいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター