作り置きはとっても便利。
家に帰ってから料理をしなくてもいいのはありがたいですね。
そして慣れてくると、もっと便利にならないかなと考えてしまうものです。
たとえば「もっと長持ちするおかずにすれば、調理の回数を減らして楽ができるんじゃ・・・?」などです。
今回は比較的長持ちするおかずの中から、定番のひじきを使ったレシピをご紹介します。
【日持ちを長くするために注意するポイント】
徹底した保存容器の消毒(殺菌料の使用、煮沸)や、料理の水分を少なくすることで、食品の保存性は高まります。
そして、味つけを濃くすることでも、保存性が高まります。
これらの条件を満たせば、比較的長持ちするおかずが作れます。(逆に、薄味で水分の多い料理は長期保存に向いていないということになります)
でも、注意しても家庭での殺菌消毒はできることに限度がありますし、料理の味つけを濃くしすぎれば、生活習慣病のリスクが高まります。
また、作ってから時間が経つと、栄養価が落ちてしまうこともあります。
つまり、長持ちさせることで発生するデメリットもあるのです。
本当に作りおきをするべきタイミングなのか?(家で食事をする予定がちゃんとあるか)そして、作るならいつまで保存したいのか?をしっかり考えた上で調理すると、無駄がありません。
【ひじきは作り置きしやすい】
新鮮さがおいしさと栄養価に直結する野菜料理は、残念ながら長期の作り置きには向いていません。
水分が多いため傷みやすいのもマイナスです。
また、肉や魚も鮮度が大切ですし、脂が酸化すると味が落ちてしまいます。
やはり、昔ながらの乾物を使った料理が、比較的長く保存する作り置きに向いているといえます。
ひじきの煮物は一食分ずつ小分けにして冷凍すると、それなりに長い期間(1ヶ月程度)保存できます。
冷蔵庫では5~7日(味つけや保存状態によります)もつので、保存期間は長めのおかずです。
作り方をマスターしておいて損はないですよ☆
【ひじきの煮物】
<材料> 調理時間:30分
干しひじき・・25g
にんじん・・1/2本
油揚げ(油抜きしたもの)・・1枚
サラダ油・・小さじ1
A出汁・・1カップ
Aしょうゆ・・大さじ2
A酒・・大さじ1
Aみりん・・大さじ1
A砂糖・・大さじ1
<作り方>
- 干しひじきは水で戻しておく。
にんじん・油揚げはそれぞれ細切りにする。 - 鍋にサラダ油を熱し、にんじんを炒める。
油が回ったら水気をきったひじき・油揚げを加え、サッと炒める。 - Aを加えて沸かし、落し蓋をして弱火で汁気が無くなるまで煮る。
- 粗熱が取れたら消毒した容器に入れ、冷蔵庫で保存する。
<ポイント>
- お好みでこんにゃくや大豆の水煮を入れてもおいしく作れます。
こんにゃくを入れるときは、炒め時間を長くするとしっかり味が入ります。 - 冷凍するときは、粗熱をとった状態で小分けにしてから冷凍庫に入れてください。
ちなみに、戻したひじきは保存期間が短くなるので、戻した分は使い切るのが鉄則です。
干しひじきは戻すと8倍ほどになるので、今回のレシピであればだいたい200gになりますよ。
ひじきは日本人に不足がちな食物繊維が豊富なので、野菜や海藻をあまり食べていないなと感じたときに作りおきがあると便利です。
海藻なのでとてもヘルシーで、一品増やしても罪悪感なく食べられるのも嬉しいですね☆
たくさん作ったときは、混ぜご飯の具として使ってもよいですね。お弁当にも向いていますよ。
昔から日本の常備菜として活躍してきたひじきを、ぜひ活用してあげてくださいませ☆
Text by はむこ/食育インストラクター