「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや、簡単レシピなどをご紹介していきます!
今回はあまったご飯で作れる「簡単おせんべい」です。
【子どもにとってのおやつ】
乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。
それではレシピのご紹介です!
【簡単おせんべい】
ガリ!ボリ!!とした食感が楽しい一品。
冷ご飯や冷凍ご飯で出来るので、急に子どもがリクエストしてきても作れます♪
<材料:子ども2~3人分> 調理時間:10分
ご飯・・100g
サラダ油・・適量
しょうゆ・・少々
塩・・少々
<作り方>
- 耐熱皿にオーブンシートを敷き、ご飯をのせて平らに伸ばす(厚さ5mmくらい)
- ペーパータオルにサラダ油をつけ、(1)の上面に叩くようにして油をつける
- 600wの電子レンジで4分加熱し、ひっくり返してサラダ油をつけ、2分30秒~3分加熱する
- ペーパータオルにしょうゆをしみ込ませたものを(3)が熱いうちに両面に塗り、塩を振って冷ます
- 食べやすい大きさに割り、器に盛る
<ポイント>
サラダ油やしょうゆを塗るときにスプーンを使うと一ヶ所にかたまってかかってしまうので、今回のようにペーパータオルにしみ込ませたり、ハケで塗っても構いません。
仕上げのしょうゆで湿ってしまったときは、電子レンジに10~20秒ほど入れるとしっかりと水分が飛びます。
しょうゆは塗りすぎるとしょっぱくなるので少量で様子を見て下さい。
かたいので、小さなお子さんに与えるときは、大人がかたさを見てから与えましょう。
お好みで青のりやゴマを使ってもおいしいですよ!
【おまけの一品】
もう一品、簡単に作れる「お団子風おやつ」をご紹介します。
<材料(子ども2~3人分)> 調理時間:5分
Aご飯・・100g
A片栗粉・・小さじ1/2
A砂糖・・小さじ1/2~1
きなこ・ココアなど・・適量
<作り方>
- 耐熱ボウルにAを入れて混ぜ、ふんわりとラップをかけて600wの電子レンジで1分30秒加熱する
- (1)が熱いうちにご飯を軽くつぶしながらよく混ぜる
- (2)の粗熱が取れたら、ひと口大のお団子サイズに丸め、まわりにきなこやココアをまぶす
<ポイント>
冷めてしまうと粘り気が出て混ぜにくくなるので、電子レンジから出したら、やけどに注意して手早く作業しましょう。
きなこやココアはお好みで砂糖を混ぜて下さい。
つぶしすぎると粘りが強くなるので、低年齢のお子さんに食べさせるときはご飯の粒感がを残す程度につぶしましょう。
今回のおやつに使ったご飯の主な栄養成分は炭水化物です。
炭水化物とはいったいどのような栄養素なのでしょうか。
ご紹介していきます。
【体に大切な炭水化物】
栄養の面から分類すると、糖質と食物繊維をまとめたものを炭水化物と呼びます。
糖質は分解されてブドウ糖となって吸収されたあと、血液を通って全身へ運ばれエネルギー源として働きます。
一方の食物繊維は、エネルギー源ではなく、腸の動きを活発にし、便秘を予防したり、消化吸収を穏やかにして急激な血糖値の上昇を抑制します。
現在、「糖質制限」が脚光を浴びていますが、間違った制限を続けると、「皮膚や筋肉の衰え」・「基礎代謝の低下」といったさまざまな弊害を引き起こすことがありますので、注意が必要です。
また、過度な摂取も肥満やそのほかの疾病に繋がるので気をつけたいですが、子どもが不足状態に陥ると、その後の成長にも影響を及ぼしますので、大人と一緒に制限を行うのは止めましょう。
いかがでしたか。
子どもにとっては食事の補いになるおやつ。
少ない材料で簡単に出来る手作りおやつのレパートリーを増やすことで安心・安全はもちろん、子どもたちも喜びます。
時間に余裕があるときは、ぜひ一緒に作ってみて下さいね!
Text by さゆり/食育インストラクター