子どもが喜ぶおやつの時間。
今日のおやつは何にしようかな?
手作りするなら、できるだけ簡単にパパっと作りたい。
そこで、「子どもとおやつ」では、簡単に子どもとおいしく作れるレシピをご紹介します。
今回はミルクココアプリン♪
卵不使用!
電子レンジで簡単!
火を使わないのでお子さんと安心して作れますよ。
【ミルクココアプリン】
<材料> 調理時間:10分(冷やしかためる時間は除く)
ココア・・大さじ2
砂糖・・40g
板ゼラチン・・5g
牛乳・・400ml
<下準備>
板ゼラチンを一枚ずつはがして水に浸しておく
<作り方>
- 耐熱容器にココア・砂糖を入れ、泡立て器で軽く混ぜる
- (1)に牛乳100mlを少しずつ加え混ぜる
※ココアがダマになりやすいので少しずつ牛乳を加えてください - 600wの電子レンジで40秒ほど加熱する
- (3)に水気をきった板ゼラチンを加え混ぜ、残りの牛乳を少しずつ加えて、ココットにザルで濾しながら入れる
- ラップをかけて冷蔵庫で2~3時間冷やしかためる
お好みでホイップクリームやミントを飾ってもgood!
今回は卵を使わずゼラチンで冷やしかためています。
あれ、これってもしかして「ババロア」と呼ぶべきなのか?いや、「ムース」?
プリンとババロア、ムースの違いって・・・。
【プリン】
一般的にプリンと呼ばれるものは、卵と牛乳、砂糖をベースにしたアパレイユを型に流し、オーブンで湯せん焼きにするお菓子。
「プリン」の正式名称は「プディング(pudding)」で実はイギリス生まれ!
諸説ありますが、イギリスの船乗りが考えた料理だった説が有力です。
船乗りにとって最大の問題は食料でした。
船上では地上と同じように食料が手に入らないため、船乗りたちは食料を無駄にしないように、肉の小片やあまったパンの切れ端に、レーズン、ラードなどを合わせて塩と香辛料で味つけし、卵液と一緒に蒸し焼きにしました。
これが「プリン」のはじまりで、スイーツのプリンとは違い、茶わん蒸しのようなものでした。
やがてそれがイギリス本土にも伝わり、具を入れない卵液だけをかためたものがつくられるようになり、日本人にもなじみ深いカスタードプディングが作られるようになりました。
ちなみに「プディング」の発音は、日本人には「ポッディング」、「プッジング」などさまざまに聞こえ、「プリン」と呼ばれるようになったのだとか。
【ババロア】
卵、牛乳、砂糖を混ぜ合わせたものに泡立てた生クリームを加え、ゼラチンで冷やしかためたお菓子。
名前の由来は、有力説が二つあり、ひとつはドイツのババリア(バイエルン)地方のババロワーズという飲み物がババロワのもとになったといわれる説。
もうひとつはドイツバイエルン地方にある大貴族の家で腕を振るったフランス人のシェフがケーキにつけた名前という説。
このケーキはフロマージュ・ババロアと呼ばれましたが、材料にチーズを使っているわけではなく、生地のかたまった状態がチーズのようなので名付けられたそうです。
【ムース】
ムース(mousse)とはフランス語で「泡」という意味。
生クリームや卵白を泡立てたものを加えて、泡のように軽い口あたりに仕上げたデザートやお菓子、料理にこの名前を付けます。
ちなみに、ババロアとムースってデザート部門では似ていますよね。
違いを強いていえば、ババロアはムースに比べてかたく、ムースは卵白を泡立てたものを加え、ババロアに比べると軽くふんわりしています。
しかし、さまざまなレシピがあり、明確な線引きをすることは難しいようです。
いかがでしたか?
プリンは本来、卵の加熱で凝固させるデザートなので、今回のレシピは「プリン風」とでも言うべきでしょうか。
プルンとした食感がとてもおいしいので、ぜひお子さんと一緒に作ってみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター