「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや、簡単レシピなどをご紹介していきます!
今回は手軽に食べられるハンディタイプのお好み焼きです。
【子どもにとってのおやつ】
乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。
それではレシピのご紹介です!
【巻いて食べよう☆お好み焼き風おやつ】
大阪名物「イカ焼き」のように薄く焼いた生地を巻いて食べるお手軽レシピ。
牛乳や桜えびでカルシウム補給もバッチリ!
お家おやつとしてだけでなく、お出かけ先で食べてもよいですね♪
<材料:4枚分> 調理時間:15分
A薄力粉・・100g
A和風だしの素・・小さじ1/2
A卵・・1個
A牛乳・・150ml
キャベツ(千切り)・・80g
桜えび(乾)・・5g
天かす(あれば)・・10g
サラダ油・・適量
お好みソース・青のり・かつお節・マヨネーズ・・お好みで
<作り方>
- ボウルにAを合わせ、よく混ぜる
- (1)にキャベツ・桜えび・天かすを入れてよく混ぜる
- フライパンにサラダ油を熱し、(2)を1/4量入れる
- 片面が色づいてきたらひっくり返し、フライ返しなどで押さえ、火を通す
- (4)が焼けたら器に取り出し、ソースなどを塗ってクルクルっと巻き、ホイルなどで包む
<ポイント>
高さが出ると巻きにくいので、工程(4)のときにしっかりと押さえましょう。
【子どもの成長に欠かせないカルシウム】
成長期の子どもにとって欠かすことの出来ない栄養素はたくさんありますが、今回はカルシウムについて、そして一緒にとるとよい栄養素をご紹介します。
〇カルシウムとは
成長には筋肉の発達も重要ですが、その筋肉を支える「骨」が丈夫でないと体全体を支えることは出来ません。
骨の主成分であるカルシウムは丈夫な骨や歯を作るだけでなく、筋肉の動きを調整したり、神経伝達にも関わる栄養素です。
カルシウムは血液中や細胞内にも存在し、これらが不足すると、骨に貯蔵されているカルシウムが溶け出して不足を補います。
不足状態が続くと、骨が折れやすい「骨粗しょう症」を引き起こします。
カルシウムは食事から摂取した際の吸収率が低く、牛乳で40%、小魚などは20%位しか体内に吸収されません。
カルシウムを含む主な食品は、乳製品・小魚や小えび・青菜類・大豆製品です。
〇一緒にとるとよい栄養素
単体ではなかなか上手く吸収されないカルシウムですが、ほかの栄養素と組み合わせることで効率よく活用することが出来ます。
その代表的な栄養素がビタミンDとビタミンKです。
ビタミンD・Kはどちらも脂溶性ビタミンに分類され、油脂類と一緒にとると効率よく体内にとり入れることが出来ます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨への沈着を助けたり血液中のカルシウム濃度の調整にも関わっています。
ビタミンDを含む主な食品は、魚介類やキノコ類です。
ビタミンKはビタミンDとともにカルシウムの骨への沈着を助ける働きがあります。
また、ビタミンKは怪我をして血が出た際に自然と血が止まる「止血」に関わる栄養素でもあります。
ビタミンKを含む主な食品は、緑黄色野菜や海藻類・納豆やチーズなどの発酵食品です。
〇世代を超えて気をつけたい骨粗しょう症
高齢者や閉経後の女性に多いとされる骨粗しょう症ですが、近年は若年期の「骨粗しょう症」も増加傾向にあります。
骨粗しょう症は骨の内部が乾いたスポンジのようにスカスカになってしまい、もろくなった状態です。
カルシウムは体内への吸収率が悪いので、ビタミンDやKの存在が欠かせません。
ビタミンDやKは食事からとるほかに体内でも作ることが出来ますが、ビタミンDを体内で作るには紫外線(日光など)が必要となります。
最近は「日焼け止めの常用」・「外での運動や日光を浴びる機会の減少」により、カルシウムを上手く使うことが出来なくなっています。
〇解消するには
カルシウム不足を解消するには、バランスのよい食事を心がけ、体を動かすことが大切です。
子ども用サプリメントも出回っていますが、栄養は食事から摂ることを基本とし、サプリメントを安易に与えることは避けましょう。
今回はシンプルな具材で作りましたが、子どもが好きな具材を入れてバリエーションを楽しんでみて下さいね!
Text by さゆり/食育インストラクター