「子どもとおやつシリーズ」では、おやつについてや簡単レシピなどをご紹介していきます!
今回は人参を皮ごと使った「キャロットケーキ」です。
【子どもにとってのおやつ】
乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。
【キャロットケーキとは?】
生地に人参のすりおろしと植物性油を入れ、ほどよくスパイスをきかせたケーキです。
何十年も前ですが、イギリスに住んでいたことがありました。
その時まで、「キャロットケーキなんて・・・」と思っていましたが、何かの機会で食べることになりました。
そのとき、ひと口食べた感想。
「おいしい!!」
人参が入ったケーキなのに、なんでこんなにおいしいの?と驚くほどでした。
それ以来キャロットケーキに、はまりました。
今回は、お家で作りやすい簡単レシピをご紹介します。
【キャロットケーキ】
<材料:直径5cm、高さ3.5cmのマフィン型6個分> 調理時間:30分
人参・・1/2本(75g)
卵・・1個
砂糖・・40g
サラダ油・・大さじ4
A薄力粉・・50g
Aベーキングパウダー・・小さじ1/2
Aシナモンパウダー・・小さじ1/4
クルミ(素焼き)・・15g
<下準備>
クルミはオーブンで軽く焼いてから粗く刻んでおく
オーブンは170℃に温めておく
<作り方>
- 人参はきれいに洗って、皮ごとすりおろす
- ボウルに卵を割り入れて泡立て器でほぐし、砂糖を加え、砂糖が溶けるまで混ぜる
- (2)にサラダ油を少しずつ加えて混ぜる
(1)・クルミを加え混ぜ、Aを合わせてふるい入れ、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜる - マフィン型に7~8分目まで(3)を流し入れ、170℃に温めたオーブンで20~25分焼く
<ポイント>
個人的にはクルミの食感が好きで入れていますが、苦手なお子さんもいらっしゃると思うので、お好みで入れてください。
大人向けに、ナツメグや黒こしょうを入れてもgood!!
レーズンを入れてもおいしいですよ♪
【人参の種類は?】
西洋種と東洋種の2つに分類され、一般に多く出回っているのは西洋種です。
西洋種は、栽培期間が短く、収穫しやすい「五寸人参」が主流となっており、オレンジ色で太くて短い形が特徴です。
東洋種は、正月前などに出回る「金時人参」が代表品種ですが、栽培が難しく、流通量はあまり多くありません。
西洋種に比べて細長く、オレンジ色というよりは赤に近く、甘みが強いのが特徴です。
【栄養は?】
人参はなんといっても、β‐カロテンが豊富!
「カロテン」という名は英名「Carrot(キャロット)」が由来と言われるほどです。
特に皮に多く含まれているため、皮ごと調理することをおすすめします。
また、油脂と一緒に摂ることで、体内への吸収率が高まりますよ。
β‐カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、抗酸化作用により皮膚や粘膜、免疫機能を正常に保ったり、目の健康維持に働きます。
そのほか、体内の余分なナトリウムを排出し、むくみの解消に効果的なカリウムや、腸内環境を整え、便秘解消に役立つ食物繊維も含まれています。
いかがでしたか。
子どもにとっては食事の補いになるおやつ。
少ない材料で簡単に出来る手作りおやつのレパートリーを増やすことで、安心・安全はもちろん、子どもたちが親の愛情を感じる機会となるでしょう。
キャロットケーキを食べて、人参嫌いだった子どもも好きになるかも!?
ぜひ一緒に作ってみて下さいね!
Text by くまこ/食育インストラクター