「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや、簡単レシピなどをご紹介していきます!今回は小麦粉のおやつ「おやき」です。
【子どもにとってのおやつ】
乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。
それではレシピのご紹介です!
【おやき】
簡単で腹持ちのよいおやきは中の具を変えるだけで、食事系やおやつ系など、バリエーションが広がります。
<材料:4個分> 調理時間:20分(生地を寝かせる時間は除く)
【生地】
A強力粉・・50g
A薄力粉・・50g
A塩・・1g
Bサラダ油・・2g
B熱湯・・50~55g
打ち粉・・適量
サラダ油・・適量
水・・大さじ1~2
【かぼちゃ餡(作りやすい分量)】
かぼちゃ(皮付き)・・100g
塩・・ひとつまみ
砂糖・・5g
【肉餡(作りやすい分量)】
豚挽き肉・・100g
みそ・・小さじ2
水・・小さじ1
砂糖・・小さじ1
しょうゆ・・小さじ1/4
ニラ(小口切り)・・4本分
片栗粉・・小さじ1
<作り方>
【生地】
- ボウルにAを入れて軽く混ぜ、合わせたBを回し入れて菜箸で全体を混ぜる
- (1)が混ざったら、手でなめらかになるまで練り、ラップをして30分~1時間寝かせる
【かぼちゃ餡】
- かぼちゃの厚さをそろえて10等分にし、耐熱皿に入れてふんわりとラップをして600wの電子レンジで4~5分加熱する
- 熱いうちにボウルに入れ、塩と砂糖を加えて食感が残る程度に粗くつぶす
【肉餡】
- 耐熱ボウルにニラ・片栗粉以外の材料を入れ、よく混ぜる
- ふんわりとラップをし、600wの電子レンジで2分30秒加熱してほぐし、ニラを加えてさらに2分30秒加熱する
- (2)を取り出して熱いうちに片栗粉をまぶしてよく混ぜ、冷ます
【仕上げ】
- 寝かせた生地を4等分にし、それぞれを丸めてから円形に伸ばす
- 生地の真ん中に具をのせ、生地の端をまとめながら包み、円盤形に成形する
- フライパンにサラダ油を熱し、(2)を入れて焼き色をつけ、ひっくり返して水を加え、蒸し焼きにする
<ポイント>
・粉は中力粉がある場合はそちらを使っていただいて構いません。
・水分は粉や空気の乾燥具合によって変わるので、生地を練る時の熱湯は50g~入れて様子を見て下さい。
・生地は休ませることで材料がなじみ、包むときによくのびて作業しやすいです。
【おやき】
おやきは長野県で古くから食べられていた郷土料理です。
米が育ちにくい土地が多かった長野県では、昔から小麦粉やそば粉を使った料理やおやつが多く作られていました。
おやきもそんな長野の土地が産んだ名物のひとつで、中に入れる具材をはじめ、火を通す方法もさまざまです。
具は野沢菜やなすが有名ですね。
いろいろと作り方があるなかで、代表的な3つの方法をご紹介します。
ひとつは、今回のように焼いてから蒸し焼きにする方法。
皮が比較的薄いのが特徴です。
2つめは蒸す方法。この製法はベーキングパウダーを入れてふっくらとさせたり、入れずに作ったりと好みによっても変わります。
3つめは囲炉裏にかけた鉄鍋や金属の渡し棒にのせてじっくり焼く方法です。
皮がカリッとした食感になります。
そのほか、揚げて食べるなどの方法もあるそうですよ。
長野県に行ったら、ぜひ食べてみて下さいね!
【栄養】
今回のおやきは皮に小麦粉を使い、体を動かすのに必要なエネルギー源となる炭水化物を摂ることが出来るおやつです。
中に入れる具材によっても変わりますが、野菜を入れれば、食物繊維やビタミン・炭水化物を補え、肉などを入れれば、たんぱく質を補うことが出来ます。
いかがでしたか。子どもにとっては食事の補いになるおやつ。
少ない材料で簡単に出来る手作りおやつのレパートリーを増やすことで安心・安全はもちろん、子どもたちが親の愛情を感じる機会となるでしょう。
おやきは意外と簡単に出来るので、ぜひお子さんと一緒に作ってみて下さいね!
Text by さゆり/食育インストラクター