私たち日本人にとって、なじみ深い「お弁当」。
海外では、日本のお弁当のおいしさや栄養バランスのよさ、彩りの豊かさなどが高く評価され、今や『Bento』は世界共通語になっています。
今回は、忙しいときでも手軽に作れる“折りたたみおにぎらず”をご紹介します。
【お弁当は、彩りが悩ましい…。でも、大人のお弁当は色んな食材が使える♪】
お弁当の彩りの定番食材というと、ミニトマトやブロッコリーを思い浮かべる方も多いはず。
お子さん向けのお弁当の場合、これらの食材はお子さんが食べやすいので重宝しますが、大人のお弁当では嗜好を気にせず、より幅広い食材を使うことができます♪
例えば、こちら!
●みょうが
酢漬けにすると綺麗なピンク色になります。
みょうがの酢漬けは、揚げ物や濃いめの味つけの料理の箸休めにもなるのでおすすめです。
●ラディッシュ
コロッとした形と、鮮やかなピンク色が可愛らしいラディッシュ。
形をいかして丸ごとピクルスにしたり、薄い輪切りにしたものを花びらに見立てて盛り付けるのも流行っています。
●スナップエンドウ
パリッとした食感が楽しめるスナップエンドウは、塩ゆでしてサラダや和え物にしたり、ゆでずにそのまま炒め物にしたりと、幅広く活用できます。
縦半分に切って、断面の豆を見せる盛り付けにすると可愛らしく仕上がります。
●ヤングコーン
輪切りにすると断面が花のように見えるので、肉巻きやサラダなどにしてもよいですね♪
これらの食材がお弁当箱に入ると、華やかさを演出することができます。
苦手でなければ、ぜひ活用してみてくださいね♪
【パタンと折りたたんでいくだけ!「折りたたみおにぎらず」を作ってみよう!】
【アレンジは無限大!折りたたみおにぎらず】
<材料(1個分)> 調理時間:15分
焼き海苔(全形)・・1枚
ごはん・・80g
卵・・1個
塩・砂糖・・少々
牛こま切れ肉・・50g
Aみりん・・大さじ1/2
Aしょうゆ・・大さじ1/2
粗挽き黒こしょう・・少々
ほうれん草やにんじん、もやしのナムル・・適量
ごま油・・小さじ1
<作り方>
- 海苔は十字に4等分にするイメージで、1カ所だけ中心までハサミで切り込みを入れる。
- ボウルに卵を割り入れ、塩・砂糖を加えて溶きほぐす。
フライパンに半量のごま油を熱し、卵を入れて7~8cm角の四角形に整えながらしっかり両面を焼いて火を通す。 - 同じフライパンに残りのごま油を熱し、牛肉を入れて炒める。
色が変わってきたらAを加え、汁気がなくなるまで炒めて黒こしょうを振り、粗熱を取る。 - ラップの上に(1)の海苔をザラザラしている面が上、切り込みが手前にくるように置く。
左下に(3)の牛肉、左上にナムル、右上にごはん、右下に(2)の卵を置く。
※具材はやや内側に置き、四隅を空けると仕上がりが綺麗になります。
- 手前右側から上→左→下の順にたたむ。
- ラップで包み、ごはんと海苔をなじませるために5分ほどおく。
- (6)のラップを外し、濡らした包丁を大きく動かして半分に切る。
海苔を4区画に分けてそれぞれに具材をのせ、パタンパタンとたたんでいくだけ!
今回、ごはんは1カ所にしましたが、左側2面に置けばごはんでサンドされた折りたたみおにぎらずになります!
入れる具材次第で、色んな味が楽しめるので飽きが来ません♪
ただし、傷みやすい食材や水分の多い具材を避けましょう。
【おにぎりに欠かせない海苔は、うま味や栄養がたっぷり☆】
海苔には、昆布のグルタミン酸・かつお節のイノシン酸・椎茸のグアニル酸、これら3大うま味成分がすべて含まれています!
天然の食材でこれほどのうま味成分を含んでいるのは、海苔だけと言われています。
また、海苔5枚(約20g)には、牛レバー50gとほぼ同量の鉄が含まれています。
それに加え、海苔には鉄の吸収率を高めるたんぱく質やビタミンCが含まれているので、より効率よく栄養を摂ることができます。
いかがでしたか?
皆さんも、お好きな具材や味つけでいろいろ試してみてくださいね☆
Text byろい/食育インストラクター