体がガクガク・・・筋肉痛がつらい時には、鶏むね肉がよい!?

朝、目が覚めて、まずは布団の中でごろごろしようと寝返りをうつと・・・痛くて体が動かせない!?
起き上がるのもひと苦労なのが、筋肉痛です。
誰しも一度は経験したことがある筋肉痛ですが、年齢を重ねれば重ねるほどひどくなるような気がしますよね(※個人的な体感です)。
なんとか早めにケアをして、こんな状態とはサヨナラしたいところです。
今回は筋肉の成長を助ける、鶏むね肉の話です。

【筋肉痛の原因は・・・?

筋肉痛がなぜ起こるのか?
実は医学的に完全解明されていません。
過去には疲労物質の乳酸がたまっているからという説もありましたが、現在は否定されています(乳酸には体にプラスとなる働きもあり、痛みの直接的原因ではないとされています)。
筋肉痛が起きているときは、痛む部分の筋肉が炎症を起こしている状態なのは間違いないので、普段よりも重労働だったり、スポーツをした日は、その日のうちにしっかりケアをしておくことで、翌日の筋肉痛がやわらぎます。
また、普段から運動不足の方は、筋肉が負荷に慣れていないので、少しの活動でも筋肉痛が起こりやすいです。
「昨日軽く運動しただけなのに、今朝は起き上がれないくらい全身筋肉痛になった」
このような場合は、筋肉量が少なくなっていると体が訴えている状態だと思っていいかもしれません。


【筋肉痛によい食べ物は?

筋肉痛は炎症を起こした部位を治すために、体が必死で働いている状態です。
治した筋肉は前よりも少し丈夫になり、これを繰り返すことで筋肉量が増える=体を鍛えることに繋がります。
このサイクルに欠かせないのが、たんぱく質です。
たんぱく質は筋肉の主な成分なので、不足すると体を鍛えるどころか、筋肉痛の治りの速さにも影響を及ぼしかねません。
そして、たんぱく質を効率よくとれる食材のなかでもおすすめなのが、鶏むね肉です。
近年はサラダチキンで一躍脚光を浴びた食材ですので、自作のサラダチキン作りに挑戦された方もいらっしゃるかと思います。
鶏むね肉のよいところは、高たんぱくなのはもちろん、低脂質な点(※皮を除いた場合)です。
脂質は必ずしも体に悪いものではありませんが、消化がよくないので筋肉痛を早く治したいときにとるべき栄養素のなかでは、優先順位が低めです。
鶏むね肉の脂質の低さは、皮なしの状態で100gあたり1.9gしか含まれておらず、お肉のなかでも折り紙つきです。
ほかの肉類だけでなく、卵100gあたり脂質10.7gの数値と比べてみても、かなりの脂質カットが見込めるのです(鶏むね肉・卵ともに、七訂日本食品標準成分表の数値を参照)。
さらに、鶏むね肉は安価でお財布に優しい点も見逃せないですね☆
少し多めに購入しておいて、お好きな調味液に漬け込んで保存しておくと、調理時にパサつきを防ぐことができます。
時短調理にも貢献してくれるので、筋肉痛がつらくて料理かおっくうなときはもちろん、日々のおかず作りにも役立ってくれます。

今回はたんぱく質にフォーカスを当てた内容になりましたが、もちろん、たんぱく質だけとれば筋肉痛が治るということではありません。
筋肉痛は活動したその日のうちに、たんぱく質に重きを置いたバランスのよい食事を心がけると、より健康に過ごせること間違いなしです。
そして、筋肉痛が治ったら、次に同じだけ活動したときに筋肉痛が起こらない状態を目指して、運動習慣をつけると体調にもよいことづくしですよ☆

Text byはむこ/食育インストラクター