さわやかな甘みと酸味にジューシーな果肉が魅力のトロピカルフルーツ。
今回はそんなパイナップルについてのお話です。
【8月はパイナップルを食べよう!】
8月17日はパイナップルの日!
「8(ぱ) 1(い) 7(な) っぷる」という語呂合わせから、パイナップルのおいしさをPRすることを目的に制定されました。
また、8月1日はパインの日。
こちらも「8(パ) 1(イ) ン」という語呂合わせから、沖縄県が8月1日から8月31日までの期間を「パイン消費拡大月間」として制定したそうです。
8月はぜひパイナップルを食べてくださいね!
【パイナップルの名前の由来】
パイナップルという名前は、形が松ぼっくりのようで、実がりんごのように甘い香りがすることから、松を意味する「パイン」とりんごを意味する「アップル」を組み合わせてこの名前がついたといわれています。
ちなみに、パイナップルは漢字で書くと「鳳梨」と書きます。
英語では「りんご」が使われていますが、漢字では「なし」が使われているんですよ。
【おいしいパイナップルの選び方】
パイナップルは追熟して甘くなると思われていることも多いですが、残念ながら追熟しないので、購入時に食べごろのものを見極めることが大切です。
●見た目
葉っぱの色に注目してみましょう。
葉が濃い緑色で、しっかり育ってピン!と上に伸びているものは熟している可能性が高くなります。
また、下の方に向けて膨らんでいる形をしていたら、甘いサインです。
パイナップルは下部から熟すのでどっしりと下の方が重い物を選びましょう。
●感触
パイナップルの皮はトゲトゲしていて厚く、かたそうに感じますよね。
ただ、完熟した食べごろのものを触ってみると、少しやわらかい感触があります。
また、底の部分を軽く押してみてやわらかくなっていたら食べごろのサインです。
でも、底の部分はカビが生えやすいです。
収穫から時間が経ってしまうとお尻の方から傷んでしまいます。
やわらかくなり過ぎていないものを選ぶとよいですよ。
●におい
完熟すると甘い香りが強くなってきます。
特に甘みがつまった底の部分をチェックしてみてください。
【パイナップルを食べて舌が痛い!?】
皆さんはパイナップルを食べて舌が痛くなり「アレルギーかも!」と思ったことはありませんか?
それ、アレルギーじゃないんです!!
パイナップルにはたんぱく質分解酵素である「ブロメライン」が含まれており、これが舌の粘膜を刺激することによって舌が痛くなるのです。
また、新鮮なパイナップルほどたんぱく質分解酵素の働きが強いので、より刺激が強くなりやすい傾向にあります。
パイナップルの缶詰に関しては加熱処理をすることによって、たんぱく質分解酵素の働きが弱まっているので、舌への刺激は弱く、痛くなる可能性は低いです。
とはいえ、悪いことだけではありません。
このブロメラインには、お肉をやわらかくする働きがあります。
この酵素は60℃以上で変性し失活してしまうので、作用を生かしたい場合は、下処理段階でパイナップルの果汁を肉にもみ込みましょう。
〈痛くなった時の対処法〉
もしついつい食べ過ぎて舌が痛くなってしまったら、牛乳を飲んだり、ヨーグルトを食べると緩和できます。
理由は、たんぱく質を含む牛乳やヨーグルトを口に含むことによって、たんぱく質分解酵素がそれらと結びつき、痛みが和らぐという仕組みです。
しかし、唇やのどの痛み、かゆみなどの症状が出た場合はアレルギーの可能性もあるので、病院に行くとことをお勧めします。
おいしくても食べすぎには注意しましょう!
いかがでしたか?
おいしいパイナップルを食べて暑い夏を乗り切りましょう!
Text by あお/食育インストラクター