サラダや鍋料理、炒め物などにも大活躍の水菜。
スーパーなどで1年中見かけるので、いつが旬なのか知らない人もいるのでは?
今回は、今がおいしい水菜の話と簡単レシピをご紹介します。
【水菜の選び方と保存方法】
京都原産の野菜で「京菜」とも呼ばれています。
1年中出回っていますが、冬から春にかけて旬を迎える野菜です。
シャキシャキとした食感とクセのない味が特徴で、サラダなどの生食はもちろん、鍋料理に入れたり、炒め物にしたりとどんな料理とも相性抜群です。
主な生産地は茨城県で、全体の約50%が栽培されています。
そのほか、福岡県や京都府、埼玉県でも多く作られています。
選ぶときは、緑が鮮やかで色の濃いもの、葉がピンとしているものを選びましょう。
また、茎が白く曲がってないものが良品です。
保存するときは、水で濡らしてかたくしぼったペーパータオルで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておきます。
このとき、可能であれば立てて入れるとより長く、よい状態で保存できます。
食べきれないときはゆでて冷凍保存も出来ますが、シャキシャキとした食感は失われてしまうので注意が必要です。
【「壬生菜」知っていますか?】
関東の人にはあまりなじみがないかも知れませんが、水菜によく似た野菜に「壬生菜(みぶな)」があります。
壬生菜は、水菜の品種のひとつで、水菜を栽培しているときに突然変異で生まれたものです。
京都府の壬生寺付近で多く栽培されていたことからこの名がつきました。
水菜は葉がギザギザしていますが、壬生菜は葉に切れ込みがなく先が丸くなっています。
風味は水菜とほどんと同じですが、ほのかに辛みがあるのが特徴です。
今では全国的に栽培されるようになり、手に入りやすくなっています。
店頭で見かけたら、水菜との違いを比べてみるのも楽しいですね。
【水菜の嬉しい効能】
水菜は、β-カロテンが豊富に含まれています。
そのほか、ビタミンCやカリウム、カルシウム、鉄などのミネラルも多く含まれています。
β-カロテンは、皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫力アップに働きます。
また、抗酸化作用もあり、体内の活性酸素を取り除いて老化を予防します。
ビタミンCは、免疫力を高め風邪予防に働くので、今の季節に積極的に摂りたいビタミンです。
肌のハリを保つコラーゲンの合成をサポートしたり、シミやそばかすの原因であるメラニン色素を減らす働きもあるので、美肌効果が期待出来ます。
カリウムは高血圧予防やむくみの改善に、カルシウムは骨や歯を丈夫に、鉄は貧血予防に働くなど、水菜には女性に嬉しい効能がたくさん!
さらにこれらの効果を期待したいのであれば、以下の方法を試してみるのはいかがでしょう。
■ビタミンCを効果的にとるには・・・
生のままサラダとして食べるのがおすすめです。
ただし、切った水菜を水にさらすとビタミンCが流出してしまうので、切る前にしっかり洗い、切ったあとは水にさらさず、そのまま食べましょう。
そのままでは食べづらいというときは、少量の塩で軽くもんでから食べると風味が和らぎ、食べやすくなります。
■β-カロテンを効果的にとるには・・・
油脂と一緒にとるのがおすすめ。
お肉と一緒に食べたり、油でサッと炒めるとβ-カロテンの吸収率がアップします。
食感の残すため、炒めるときは手早く炒めるよにしましょう。
【水菜のガーリック炒め】
サラダに飽きてしまったり、水菜がたくさんあまっているときにおすすめです!
<材料> 調理時間:10分
水菜・・1袋(200g)
ベーコン・・2枚
にんにく(みじん切り)・・1かけ分
赤唐辛子(小口切り)・・少々
サラダ油・・大さじ1
塩・こしょう・・適量
しょうゆ・・小さじ1/4
<作り方>
- 水菜はよく洗い、4~5cm長さに切る。ベーコンは5mm幅の細切りにする。
- フライパンにサラダ油・にんにく・赤唐辛子を入れて弱火にかける。
にんにくが色づき、よい香りがしてきたらベーコンを加え、サッと炒める。 - (2)に水菜を加えてサッと炒め、油がなじんだら塩・こしょうを振り、しょうゆを回しかける。
材料も少なく簡単に作れるので、あと1品欲しいというときにおすすめです。
また、ゆでたスパゲティと合わせてもおいしいですよ!
Text byまち/食育インストラクター