お家でできる、本格レシピ「台湾魯肉飯(ルーローハン)」編

忙しい日々、普段のごはんを時短で済ませることは少なくありません。
でも、たまに時間ができたときには、思い切って本格的な料理に挑戦したくありませんか?
今回は自宅で作れる台湾の屋台料理、魯肉飯(ルーローハン)のレシピをご紹介します!

【お家で再現するために

「こってりとコクのある豚肉としいたけをじっくり煮込んで、ゆで卵も一緒に味を含ませる」魯肉飯の作り方を簡単に説明するとこうなるのですが、自分で作ると、お店で食べる味と全然違うかも…となりがちです。
大きな理由はやはり、香辛料の違い。
魯肉飯の独特な香りは、複数のスパイスを組み合わせた複雑な香りなのです。
そのため「普段使わないし、このために買い足すのももったいないから、家にあるスパイスだけで作ろう!」とするとなんだかもの足りない味になってしまいます。
とはいえ、いちからスパイスを買い揃えるのは、少し億劫ですよね。
そんな方はぜひ、五香紛(ウーシャンフェン)を用意しておくことをおすすめします。
五つの香りと書く通り、五香紛は五つのスパイス(主に花椒・八角・シナモン・陳皮・クローブ)を組み合わせています。
中国料理版の七味唐辛子のような存在で、これを使うだけでぐっと本場の味に近づけることができますよ!


【台湾魯肉飯】

<材料(2人分)> 調理時間:35分(煮込み時間を除く)
豚バラ肉(ブロック)・・200g
玉ねぎ・・1/4個
チンゲン菜・・1株
ごま油・・小さじ1/2
干ししいたけ・・2枚
ゆで卵・・1個
サラダ油・・小さじ2
水・・1カップ
A紹興酒・・大さじ1
Aオイスターソース・・小さじ2
Aしょうゆ・・小さじ1・1/2
A砂糖・・小さじ1・1/2
Aしょうが(薄切り)・・2枚程度
Aこしょう・・少々
A五香粉・・小さじ1/2
ごはん・・茶碗2杯分

<作り方>

  1. 干ししいたけは水で戻し、1cm角に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
  2. チンゲン菜は1枚ずつ分け、熱湯でサッとゆでてザルに上げ、水気を切ったらごま油を絡める。
  3. 豚肉は1~1.5cm角サイズに切る。
  4. フライパンにサラダ油・(1)の玉ねぎを入れ、全体が色づくまで炒め、取り出す。
  5. 同じフライパンに豚肉を入れて炒め、肉の色が変わったら干ししいたけ・(4)を入れ、さらに炒める。
  6. 水を入れ、沸騰したらアクを取り除き、Aを入れる。落しぶたをして30~40分煮る。
  7. 煮汁が1/3量になったら殻をむいたゆで卵を入れ、汁気がほとんどなくなるまで煮詰める。
  8. ごはんを盛った器に(7)をかけ、(2)のチンゲン菜を添える

<ポイント>

  • 紹興酒が無い場合は料理酒でも作れますが、より本格的な味にしたい場合は紹興酒を使ってください。
  • 干ししいたけの戻し汁を少量加えると、味に深みが出ます。
  • お好みで白髪ねぎ・パクチーなどと一緒に召し上がると、より風味が増します。
  • レシピは2名分ですが、魯肉は多めに作っておくと作り置きの一品としても活躍します。
    粗熱が取れたら1食分ずつに分けて冷凍しておくと2~3週間程度保存可能です。

できたてのアツアツを召し上がっていただくのもよいですが、できればひと晩寝かせてみてください。
肉がしっかり味を含んでおいしくなりますよ!
また、レシピには入れませんでしたが、八角を追加して(今回の分量なら1個ぐらいが目安です)肉と一緒に煮込むとさらに風味が増すので、お持ちの方は入れてください。

しっかり時間をかけて煮込むので、なかなか平日に作るのは難しいかもしれませんが、手をかけた分だけおいしくなります。
ぜひ魯肉飯作りにチャレンジしてみてくださいませ☆

Text byはむこ/食育インストラクター