食事はよりよい毎日を過ごすために欠かせないもの。
だからこそ、おいしいものを食べて笑顔のある食卓にしたいですよね。
「〇〇を作ってみたけど上手くいかなかった・・・。」をなくすために、料理のポイントを覚えましょう!!
シリーズでお届けしている「おいしく作ろう!定番料理」。
今回は卵料理編その2です。
前回は、目玉焼き・ゆで卵・スクランブルエッグの作り方をご紹介しましたが、ちょっとだけレベルアップし、「茶碗蒸し」、「出汁巻きたまご」にチャレンジです。
【「茶碗蒸し」・「出汁巻きたまご」に欠かせない、「出汁」をとろう!】
茶碗蒸し、出汁巻きたまごを作るときに欠かせないのが、和食の基本「出汁」です。
普段は、顆粒出汁や出汁パックを使っているという方も、時間があるときには「かつお」と「昆布」から出汁を取ってみてはいかがですか?
<材料(出来上がり量:約800ml)>調理時間:15分
昆布・・15g
かつお節・・30g
水・・1リットル
<作り方>
- 鍋に汚れを拭き取った昆布と水を入れて10分程度弱火にかける。
(火にかける2~3時間前に昆布を水につけておくと、よりうま味が出ます) - 昆布に爪を立て、爪あとが残ればうま味が出たサインです。
少し火を強め、鍋のまわりが沸々してきたら昆布を取り出す。 - 一度沸騰したら弱火にし、かつお節を一気に入れて火を止める。
- 出てきたアクを取り除き、かつお節が沈んだらペーパータオルを敷いたザルで静かに濾す。
これで、黄金色に輝く一番出汁の完成です。
この一番出汁を使って、茶碗蒸しと出汁巻きたまごを作りましょう!!
【蒸し器がなくても作れる「茶碗蒸し」】
卵と出汁は、1:3が茶碗蒸しの黄金比です。
今回は卵と出汁の味を楽しむため、具材を入れずに作ります。
「蒸し器がないと作れないのでは・・・。」と思っている方はいませんか?
蒸し器がなくても、鍋があれば茶碗蒸しが簡単に作れますよ。
<材料> 調理時間:20分
卵・・M玉2個(M玉1個は約50gです)
一番出汁・・300ml
薄口しょうゆ・・小さじ1
塩・・小さじ1/4
練りわさび・・お好みで
<作り方>
- ボウルに出汁・薄口しょうゆ・塩を入れて混ぜ、塩を溶かしておく。
※熱々の出汁を使うのはNG。冷ましてから使います。 - 別のボウルに卵を割り入れ、泡立てないよう菜箸をボウルの底につけたまま左右に動かして卵白のコシを切る。
- (2)に(1)を加えて軽く混ぜ、ザルで濾す。
※濾すことで口あたりよく仕上がります。 - (3)を耐熱容器に注ぎ入れ、スプーンなどで表面の泡を取り除き、1つずつアルミホイルをかぶせる。
※このときに、具材を入れてもOKです。先に具材を容器に入れてから卵液を注ぎます。 - 容器の入る鍋にペーパータオルを敷き、水を3cm高さまで入れる。
鍋に(4)を並べて蓋をし、強火にかける。 - 沸騰したら弱火にし、8~10分蒸す。
竹串を指してみて、澄んだ汁が出てきたら完成です。
暑い時期には、茶碗蒸しを冷やしてから食べてもおいしいですよ。
お好みで練りわさびと一緒にどうぞ。
【出汁香る、ふわふわ「出汁巻きたまご」】
厚焼きたまごより巻くのが難しい、出汁巻きたまご。
ふわふわの食感がたまりません!
出汁の量は幅を持たせて記載しています。
巻くのに慣れていない場合は、少なめからチャレンジしましょう!
<材料> 調理時間:15分
卵・・M玉3個
一番出汁・・大さじ3~5
薄口しょうゆ・・小さじ1/2
みりん・・小さじ1
塩・・ひとつまみ
サラダ油・・適量
大根おろし・・お好みで
<作り方>
- ボウルに出汁・薄口しょうゆ・みりん・塩を入れて混ぜ合わせる。
※熱々の出汁を使うのはNG。冷ましてから使います。 - ボウルに卵を割り入れて泡立て器でよく溶きほぐし、(1)を加え混ぜ、ザルで濾す。
- 玉子焼き器を熱し、サラダ油をしみ込ませたペーパータオルで全体に油を薄くなじませる。
- しっかり温まったら、おたま1杯の卵液を流し入れ、全体に行き渡らせる。
気泡が出来たら菜箸でつついてつぶし、奥から手前に巻いて行く。
※菜箸に卵液をつけて玉子焼き器に落とし、「ジュッ」と音がしたら卵液を加えます。
※火加減はずっと中火です。 - 空いた部分にサラダ油を薄くひき、卵焼きをそのまま奥へずらす。
- 手前にもサラダ油をひき、再び卵液をおたま1杯程度流し入れ、全体に広げて手前に巻いて行く。
- 残りの卵液も(5)~(6)の工程を繰り返して巻き上げ、ペーパータオルの上にとって形を整える。
しばらくして形が落ち着いたら食べやすい大きさに切る。
出来立てをひと口頬張れば、口の中で卵と出汁が広がります。
お好みで大根おろしをのせてもおいしいですよ。
和・洋・中どんな料理とも相性がよい「卵」。
値段も比較的安定していて、日持ちもすることから冷蔵庫のなかに常備している方がほとんどではないでしょうか?
どんな形、味にも変化する卵をさまざまな料理に活用して、料理のレパートリーを増やして行きましょう!!
Text by まち/食育インストラクター