食事はよりよい毎日を過ごすために欠かせないもの。
だからこそ、おいしいものを食べて笑顔のある食卓にしたいですよね。
「〇〇を作ってみたけど上手くいかなかった・・・。」をなくすために、料理のポイントを覚えましょう!!
シリーズでお届けしている「おいしく作ろう!定番料理」。
今回は洋食の基本のソース「ホワイトソース」の作り方とそれを使った「グラタン」レシピをご紹介します。
【おいしいホワイトソースを作るポイント】
市販品もあるホワイトソースですが、手作りしたものは牛乳の香りが高く、格別です。
材料は3つと少なく、さまざまな料理にアレンジできるので、ぜひこの機会に挑戦してみてください。
家庭で作るのを敬遠される理由に、「ダマになってしまう」、「焦げてしまう」ことが挙げられると思います。
しかし、これらもちょっとしたコツを覚えれば、失敗なく作ることが出来ます。
そこでポイントとなるのが、「火加減」、「小麦粉の火の入れ方」、「牛乳の温度」です。
これさえ押さえれば、誰でも簡単においしいホワイトソースを作ることが出来ますよ。
【基本のホワイトソースの作り方】
ホワイトソースの基本の比率は、「バター:薄力粉:牛乳=1:1:10」です。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:20分
バター・・30g
薄力粉・・30g
牛乳・・300g
塩・こしょう・・適量
<作り方>
- 薄力粉はふるっておく。牛乳は人肌より少し熱めに温めておく。
※粉はふるうことで、ダマが出来るのを防ぎます。
大量に作る場合には、薄力粉を電子レンジにかけて水分を飛ばし、サラサラにすることで作りやすくなります。(電子レンジにかける場合には、600wで30秒かけて混ぜる作業を数回繰り返します。) - 鍋にバターを入れて弱火にかけ、バターを溶かす。
- 沸々してきたら薄力粉を一気に加え、木べらなどで混ぜながらじっくりと炒める。
※1~2分炒めていると、バターと粉がなじんでいるように見えますが、まだこれでは炒め足りません。
4~5分かけて炒め、粉っぽさをなくして行きます。焦げやすいのでこのときも弱火で炒めましょう。 - 沸々と小さな泡ができ、さらっとした状態になったら一度火を止める。
※これ以上炒めると、焦げてきてしまうので注意しましょう。 - 温めた牛乳の1/4量を注ぎ、再び弱火にかける。
木べらでよく混ぜ、牛乳がなじんだら残りの牛乳も数回に分けて加える。
※一気に牛乳を加えて作る方法もありますが、焦げやすかったり、なめらかさがいまいちだったりするので、温めた牛乳を少しずつ加えるこの作り方がおすすめです。
※ダマが出来るようなら泡立て器に持ち変え、手早く混ぜてください。 - 牛乳がすべて入り、鍋底から沸々としっかり沸騰したら完成です。
火を止め、塩・こしょうで味を調えてください。
ホワイトソースは、あまり少ない量で作ると、粉をしっかり炒めることが出来ず、失敗しやすくなります。
使い切らなくても、ジッパー付き密閉袋に入れて冷凍保存出来ますので、少し多めに作るのもポイントのひとつです。
また、バターと粉の量を加減することで濃度を調整することが可能です。
使用する用途に合わせて分量を変えてください。
【チキンマカロニグラタン】
ホワイトソースを使った料理の定番、マカロニグラタンをご家庭で。
なめらかなソースがマカロニによく絡みます。
<材料(2人分)> 調理時間:30分
マカロニ・・80g
鶏もも肉・・100g
玉ねぎ・・1/2個
マッシュルーム・・4個
酒・・大さじ2
サラダ油・・大さじ1
バター・・20g
ホワイトソース・・120g
牛乳・・50g~
ピザ用チーズ・・80g
ドライパン粉・・大さじ1
塩・こしょう・・適量
<作り方>
- マカロニは塩(分量外)を加えた湯で、袋の表示通りの時間茹でる。
- 鶏肉は2cm角、玉ねぎは1cm角に切る。マッシュルームは、4~6等分のくし切りにする。
- フライパンにサラダ油・バター(10g)を熱し、バターが溶けたら玉ねぎを入れて炒める。
- 透き通ってきたら鶏肉・マッシュルームを入れて軽く炒める。
肉の色が変わったら酒を加えてアルコールを飛ばし、塩・こしょうで下味をつける。 - (4)にホワイトソースを入れてよく混ぜ、牛乳を少しずつ加えてかたさを調整する。マカロニ・チーズ(30g)を入れてよく混ぜ、塩・こしょうで味を調える。
- グラタン皿にサラダ油またはバター(分量外)を薄く塗り、(5)を流し入れる。
パン粉・チーズ・ちぎったバター(10g)を散らし、オーブントースターでこんがり焼く。
グラタンだけでなく、ホワイトシチューやコロッケなど、さまざまな料理に活用できる、ホワイトソース。
チーズやケチャップ、カレー粉などを合わせれば、また違った味も楽しめ、料理の幅が広がりますよ。
Text byまち/食育インストラクター