食事はよりよい毎日を過ごすために欠かせないもの。
だからこそ、おいしいものを食べて笑顔のある食卓にしたいですよね。
「〇〇を作ってみたけど上手くいかなかった・・・。」をなくすために、料理のポイントを覚えましょう!!
シリーズでお届けしている「おいしく作ろう!定番料理」。
今回はパスタ料理編です。
パスタの基本のゆで方やパスタの種類、そして「ペペロンチーノ」と「カルボナーラ」のレシピをご紹介します。
【基本のパスタ(ロングパスタ)のゆで方】
おいしいパスタ料理を作るには、パスタを「よい塩加減」、「よいかたさ」に仕上げることが大切です。
①大きな鍋にたっぷりと水を入れ、湯を沸かす。
※1人分は2リットル、2~3人分は3リットルくらいの湯を準備します。
②沸騰したら塩を加えてパスタを入れ、表示のゆで時間通りにタイマーをセットする。
※塩の量は、水1リットルに対して10g(小さじ2杯弱)が目安です。
※トマトソースやクリームソースなどと合わせる場合には、ゆで時間より1分短くゆでましょう。
③パスタが沈み込んだらくっつかないようにかき混ぜ、パスタがゆらゆらと揺れる程度の火加減でゆでる。
※吹きこぼれるほどの火加減でゆでると、パスタの表面が溶けてベタベタした仕上がりになってしまうので、気をつけましょう。
④時間になったらゆで加減をチェックし、ザルに上げて水気を切る。
※このあとソースと絡めるので、少しかためのうちに引き上げましょう。
※ゆで汁は仕上げの調整につかうので残しておきます。
【パスタ(ロング)の種類】
パスタの種類は、約500種以上と言われるほどたくさんあります。
よくご家庭で食べられているロングパスタも形状や太さが異なるものなどさまざまな種類が売られていますよね。
1.4mm、1.5mm、1.6mm・・・とわずか0.1mmの太さの違いでも、ゆでることで食感に大きな変化が生まれます。
そして、太さが違えば、それと相性のよいソースも変わってきます。
パスタの種類と相性のよいソースを覚え、普段のパスタ料理をワンランクアップさせてみませんか?
●フェデリーニ
1.4~1.5mm太さの細めのロングパスタ。
軽めのパスタソースとの相性もよく、冷製パスタに使われることも多い。
●スパゲッティーニ
1.6mm太さの「スパゲッティ」より少し細めのパスタ。
軽めのソースはもちろん、トマトソースとの相性もよい。
●スパゲッティ
1.7~1.9mmと一般的な太さのパスタ。
ご家庭で人気なのが、1.7mm太さのもの。
ペペロンチーノ、ミートソースなどとの相性がよい。
1.9mmと太めのものは、重めのソースとの相性がよいので、カルボナーラ、ボンゴレ、ナポリタンなどに使うのがおすすめ。
●リングイーネ
断面が楕円の形をした平べったいパスタ。
モチモチした食感が特徴で、魚介系のパスタや、ジェノバソースとの相性がよい。
クリームソースと合わせることも多い。
【アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ】
シンプルだからこそ、難しい!「ペペロンチーノ」に挑戦!!
<材料(1人分)> 調理時間:10分
スパゲッティ(1.7mm)・・80g
にんにく・・2かけ
赤唐辛子・・小1本
パルメザンチーズ・・大さじ1~2
オリーブオイル・・大さじ2
<作り方>
- にんにくは半分に切り、芽をとりのぞく。
赤唐辛子は半分に割り、種を取り除く。 - 大きめの鍋に湯(2リットル)を沸かし、塩(20g・分量外)を入れてスパゲッティをゆでる。
※ペペロンチーノの仕上げはあっという間です。袋の表示時間通りにゆでてください。 - フライパンに(1)・オリーブオイルを入れ、弱火にかける。
- にんにくのまわりに細かい泡が立つくらいの火加減にし、じっくりとオイルに香りを移す。
※焦がさないよう気をつけてください。 - (4)に軽く水気を切った(2)を入れて手早く混ぜ、パルメザンチーズを加えて和える。
- 仕上げにオリーブオイル(分量外)を加えて軽く混ぜ、器に盛りつける。
ペペロンチーノは、出来立てがおいしい料理!
素早く盛り付け、おいしいタイミングを逃さず、召し上がってください!!
【カルボナーラ】
生クリームを使うのは日本だけ!?
生クリームを使わない、カルボナーラの作り方を覚えましょう。
<材料(1人分)> 調理時間:15分
スパゲッティ(1.9mm)・・90g
卵(S玉)・・1個
ペコリーノ・ロマーノ・・大さじ2
厚切りベーコン・・20g
オリーブオイル・・小さじ1
粗挽き黒こしょう・・適量
<作り方>
- 厚切りベーコンは7~8mm角に刻む。
※本来は、「グアンチャーレ」という豚ほほ肉の塩漬けを使いますが、手に入りにくいので今回は厚切りベーコンで作りました。 - 大きめの鍋に湯(2リットル)を沸かし、塩(20g・分量外)を入れてスパゲッティをゆでる。
※カルボナーラは、ソースと和えるだけなので、表示時間通りにゆでてください。 - 大きめのボウルにペコリーノ・ロマーノを入れて卵を割り入れ、大きくかき混ぜる。
※ペコリーノチーズがない場合は、パルメザンチーズを使ってください。
※ボウルは、火の近くに置き、温度が下がらないようにします。 - 小鍋に(1)・オリーブオイルを入れて火にかけ、中火で炒める。
脂が溶け、少し小さくなったら(3)のボウルに脂ごと移す。 - (4)にしっかり水気を切った(2)を入れて5秒待ち、ゴムベラなどで大きく手早く混ぜる。
- 器に盛り付け、黒こしょうをたっぷり振る。
今回のカルボナーラは、麺のモチモチとした食感を楽しめるよう、1.9mmの太めのスパゲッティを使用しました。
1.7mmと定番の太さでももちろんOKです。
おいしいパスタを作るためには、1~2人分で作るのがおすすめです。
3~4人分を一気に作るとソースがしっかりと絡んでいなかったり、麺が伸びてしまう原因になってしまいます。
今回、2つのレシピをご紹介しましたが、パスタとソースの組み合わせ方で、メニューは無限大!
基本のゆで方を覚え、さまざまなパスタ料理にチャレンジしてみてはいかがですか?
Text by まち/食育インストラクター