断面が星形で可愛く、ネバネバが特徴的なオクラ。
今回はそんなオクラのネバネバの正体や下ごしらえの方法などをご紹介します。
【オクラの種類】
●角オクラ
一般的なオクラは断面が星形のような「五角オクラ」です。
ほかにも、六角形や八角形などもあります。
●丸オクラ
断面が丸いもの。
角オクラに比べて大きく、果肉がやわらかいのが特徴です。
●赤オクラ
名前の通り果色が赤いオクラ。
加熱しすぎると色が落ち緑色になってしまうので、色をいかすなら生食がおすすめです。
●白オクラ
白オクラは名前の通り、果色が白っぽいオクラです。
生食に適していることから、サラダオクラとも呼ばれ、実がやわらかくてアクが少ないのが特徴です。
●ミニオクラ
通常のオクラを若い段階で収穫したもので、大きさは約2~3㎝でやわらかいのが特徴です。
【オクラの花】
皆さんはオクラの花を見たことがありますか?
薄い黄色のハイビスカスのようなきれいな花をつけます。
とれたてなら花もゆでて食べることができ、オクラと同じようなねばりと風味がします。
また、花オクラという花を食べるためにオクラを品種改良したものもあります。
【おいしいオクラの選び方】
オクラはサラダや和え物にしたり、刻んで薬味として食べるなどさまざまなところで登場します。
せっかくなら、よりおいしいオクラを食べたいですよね?
そこで、おいしいオクラの選び方について、見ていきましょう。
まず、オクラ全体に張りがあり鮮やかな緑色で、均一に産毛が生えているものが新鮮です。
そして、切り口が変色しておらず、みずみずしいものを選びましょう。
鮮度が落ちてくると、切り口が黒ずんでくるので注意が必要です。
【下処理のポイント】
オクラにたくさん生えている産毛は「板ずり」をすることで取り除けます。
板ずりとは、まな板の上にのせたオクラに塩をまぶして、こすりつける方法です。
これを行うことで、口あたりがよくなり、色も鮮やかになります。
また、ヘタの周り(ガク)の黒い部分は、面取りをするようにむくときれいに仕上がり、口あたりもよくなります。
【オクラに含まれている栄養】
オクラの特徴でもあるネバネバのもととなっているものはペクチンとガラクタンです。
ペクチンは水溶性食物繊維のひとつで、血糖値の上昇が緩やかにする効果や血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。
ガラクタンは免疫力を高め、動脈硬化の予防や脳細胞の活性化にも役立ちます。
また、βカロテンも豊富に含まれています。
βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換し、粘膜や皮膚の健康を保ったり免疫力の維持に役立ちます。
このβカロテンを効率よく摂取するには牛乳やお肉に含まれているたんぱく質と一緒に摂ると効果的です。
【オクラの種子でオクラコーヒー】
コーヒーの入手が困難だった戦時中、その代用として、完熟したオクラの種子を使っていたという歴史があります。
完熟したオクラの見た目は茶色く、木の枝のようなものです。
その中から、種だけを取り出して煎って砕き、ドリップで抽出すればオクラコーヒーの完成です。
厳密にいうとコーヒーというよりは、野草茶に似た風味を楽しめます。
いかがでしたか?
オクラについて知っていただけたかと思います。
ぜひおいしいオクラを食べて下さいね。
Text by あお/食育インストラクター