離乳食を経て、いろいろな食材が食べられるようになった幼児期の子どもたち。
幼児食になると、離乳食のころよりも食事量が増えますよね。
でも、どのくらい食べさせるべきなのだろう…と悩んだことはありませんか?
そこで今回は、「幼児食の1食に食べる量」の目安についてご紹介します。
【食事の基本パターン】
基本は大人と同じです。
「主食・主菜・副菜・汁もの」のがそろっていれば大丈夫です。
【まずは1日の食事量をみてみよう!】
3回の食事と1~2回のおやつで食べる食品の一例と量の目安です。
1~2歳児
3~5歳児
上記の一例をもとに、1食の量を選んでみてください。
【1食に食べる量の目安】
<1~2歳児の場合>
主食:ごはん(子ども茶碗1杯80~100g)
主菜:鮭の照り焼き(1/3切れ)
副菜:ほうれん草と椎茸のお浸し(ほうれん草の葉3枚、椎茸スライスしたもの4枚)
汁もの:大根とわかめの味噌汁(大根25g、乾燥わかめ小さじ1弱)
<3~5歳児の場合>
主食:ごはん(子ども茶碗1杯強110~130g)
主菜:鮭の照り焼き(1/2切れ)
副菜:ほうれん草と椎茸のお浸し(ほうれん草1茎、椎茸スライスしたもの6枚)
汁もの:大根とわかめの味噌汁(大根35g、乾燥わかめ小さじ1)
育児中のママたちの1日に必要なエネルギー量は、約2000kcalと言われています。
1~2歳児の1日に必要なエネルギー量は、900~950kcalくらいなので、1回の食べる量はママの半分くらいが目安です。
3~5歳児だと、1日に必要なエネルギー量は1250~1300kcalくらいなので、1回の食べる量はママの半分より少し多めが目安です。
幼児食を食べる時期は1歳6か月~小学校入学前と幅広いため、この量はあくまでも幼児食の基本量と考えましょう。
今は小食なお子さんでも、成長や運動量が増えることで、食べる量は少しずつ増えていきます。
また、食べる量も昨日は食べたけど、今日は食べないということがよくあります。
3~4日くらい様子を見て、ある程度食べられていれば大丈夫!
子どもは食べる環境にもよく影響を受けるので、何かのきっかけで食べるようになることがあります。
あまり神経質にならないでくださいね。
【幼児食で特に気を付けたいこと】
●薄味を心がけて!!
幼児期は味覚を育てるのに大切な時期です。
塩分の摂りすぎには注意!
調味料に頼ることなく、素材が持つ本来の「旨味」を味わうことが大切です。
●間食も貴重な栄養源!!
肉や魚を好まないお子さんには、たんぱく質の多いチーズやヨーグルト、豆類を与えてもよいでしょう。
また、野菜嫌いなお子さんには間食にフルーツをあげるとビタミン類を補うことができます。
間食の時間におなかが空いているようであれば、おにぎりやパン、いも類を与えるとよいでしょう。
そうすることで、自然と幼児に必要な栄養素をバランスよく摂ることができます。
一日3食の食事で補給できなかった栄養素を意識してあげたいものですね。
そのほか、幼児の年齢に合った食べやすいサイズやかたさ、食事のリズムや環境なども気をつけてあげてくださいね。
子どもたちが心身ともに急激に成長する時期なので、ママたちは大変ですがしっかりサポートしてあげましょう!
Text by くまこ/食育インストラクター