日本では、厚生労働省が「授乳・離乳の支援ガイド」を作成し、時期や食材・形状などの指針を示しています。
その他にも離乳食関連の本は毎年沢山発行されていて、乳幼児期の食事を日本ではいかに重要視しているかがよく分かります(・o・)
私も保育園で勤務している時は、月齢や個々人の発育に応じて対応していました。
ある時、ふと「チーズとか香辛料をよく使う国の離乳食ってどんな物なんだろう…??」と思い、今回調べてみる事にしました☆
●イタリア
パスタが主食の国ですが、実際は離乳食でパスタそのものは使いません。
パスタの原材料となる粉(デュラムセモリナ)をミルクに混ぜ、加熱したものを離乳食としています。
慣れてきたらこれに野菜を混ぜたり、オリーブオイルやパルメザンチーズを加えたりして移行していくそうです。
●中国
中国の最初の離乳食はお粥です。
お粥といってもほとんどお米の形がなくなったスープに近いものです。(日本で言う10倍粥のようなもの)
次のステップではそのお粥にみじん切りにした鶏肉、豚肉、魚などを加えていきます。
そして次に野菜を刻んで加えます。
離乳期が長いことも中国の特徴です。
日本のようにステップを踏まず、離乳期を半年以上続け、その後1才を過ぎたら大人と同じものに移行しています。
●フランス
始めは淡色野菜、そしてニンジンなどの野菜に移行し、少しずつ食材を加えていきます。
瓶詰めのベビーフードを利用している方も多いようで、子羊肉や鴨を使用したちょっとフランスらしい物もあります。
全体的に味がしっかりついていて、時期は3~4ヶ月目から始めています。
●インド
砂糖が入った甘いミルク粥やダールという豆をドロドロにしてスープ状にした物から始めていきます。
次に芋、米、バナナをつぶしたものを与えます。
また、徐々にサフランやアーモンドパウダーも使われ、香辛料の国ならではの離乳食となっています。
今回はある一例をご紹介しましたが、やはりその国独自の食生活が離乳食にも少なからず反映されているのだな~(・o・)と感じました。
なかでも日本は初期、中期、後期と忠実にステップを守ろうとする傾向があるように感じました。
また市販のベビーフードはメニューが豊富で、和食、洋食、中華などバラエティーに富んでいます。
さらに外出先に便利なレトルトやフリーズドライなどの開発も日本は進んでいます☆
離乳食の進行は個人差があるのは当然なので、お子様の成長に合わせて進めていくように心掛けましょう☆
思うように食べてもらえず、無理に食べさせようとするとそこから食事という時間が嫌いになり、食に興味が湧かなくなってしまうので逆効果です(+o+)
離乳期は「食べる事は楽しい事」というのを体感する時期であり、また食の幅が豊かに広がる幼児期への大事なステップです。
離乳食を難しく考えすぎず、肩の力を抜いてお子様の食生活を見守り、一緒に楽しみましょう☆
Text by ろい/食育インストラクター