よく「三つ子の魂百まで」と言われますね。
これは幼い頃の性質は年をとっても変わらないという意味です。
生まれてから成長する3歳までの脳の発達は著しく、しつけや教育、そして「感受性」や「思考力」が豊かになっていくことが、脳科学的に証明されています。
つまり、3歳までにしつけをしっかりしなければ、その子の将来に大きな影響を与えてしまうということなのですね。
また食育もこの時期にしっかり始めることがとても大切なのです!!
【なぜ食育もこの時期?】
幼少期に身に付いた食習慣は、大人になってから食生活を改善しようとしてもなかなか変えられません。
生まれてからすぐにインプリンティングを始めることがとても大切なのです。
【インプリンティングとは】
「刷り込み」、「刻印付け」という意味です。
私たちの嗜好も子供の時からの経験によって決まり、大人になってから嗜好を変えることは、よほどのインパクトがない限り難しいと言われています。
つまりこれは幼少期に与えられた食べ物が、その後の食べ物の選択に大きな影響を持つことを示しています。
【大切なのは食事の時間】
赤ちゃんが生まれてから最初に口にするものは母乳です。
この母乳を与える際に分泌されるホルモン「オキシトシン」が母子に良い影響を与えることがわかってきました。
これによって、母親はわが子を無条件で愛することができるようになり、母性本能を強めます。
見つめ合ったり、抱き合ったり、スキンシップの時間をできるだけ増やすことで親子のつながりが刷り込まれます。
またオキシトシンがたくさん分泌されることで愛情が育まれ、信頼する気持ちがお互い強まると言われています。
愛情をたっぷり注がれた子供は愛情あふれる豊かな人間性を持ち、周りの人からも愛されようになるでしょう。
【スキンシップの重要性】
たとえば「だっこ」。
子供と密接したコミュニーケーションがとれることで、子供は自分を受け入れられ大切にされていると感じられ、情緒を安定させると言われています。
確かに、今でも私は幼い頃「だっこ」されると安心したことを覚えています。
母になった私は子供に対して愛情をたくさん注いであげているのだろうか。
「忙しい」を理由に子育てを疎かにしていないだろうか。(反省)
大切なのは、「幼少期どれだけ親密なスキンシップがとれたか」です。
これがその後の子供の成長に大きく左右するそうです。
そして家族で囲む食卓での食事の時間は、スキンシップやコミュニーケーションをとる絶好の機会です。
いかがでしたか?子育ても食育も3歳までが特に大切!!
幼少期の食生活が、心と体の健康な成長にとって重要であることには間違いありません。
また、子供の食生活は大人にゆだねられていると言っても過言ではありません。
子供たちが豊かな気持ちで、のびのび成長していけるよう真剣に取り組んでいきたいですね。
Text by くまこ/食育インストラクター