離乳食体験記~ゴックン期(初期)~

離乳食体験記~ゴックン期(初期)~

初めての離乳食はちゃんと出来るか不安でいっぱい(-“-)
正直、私もそんな一人でした。
当たり前ですが初めての子育ては全てが初体験!
紆余曲折ありましたが、うちの子も今では開始当初からは考えられないほど色々食べられるようになりました。
この離乳食体験記が少しでも不安を抱えたママの役に立つと嬉しいです。
「ゴックン期」と題しましたが、今回は準備段階のお話です。

【いつから始める?】

一昔前は「遅くても生後5ヶ月までに始める」というのが一般的でしたが、現在では「生後5~6ヶ月を目安に始めましょう」と少し遅くなり、時期にも幅を持たせるようになりました。
理由としては消化機能が未熟な赤ちゃんに早い段階から色々なものを食べさせると「食物アレルギーを起こしやすい」「肥満につながる」といった問題や「個々の成長スピードを考慮する」などが挙げられています。

【赤ちゃんからのサイン】

離乳食開始日をいつにするか迷いますよね。
現在の指針としては、

・食べ物に興味がでてきた
・家族の食事風景を見ると一緒に口を動かしたり、よだれを垂らす
・首が座り、支えてあげるとお座りが出来るようになってきた

などが挙げられます。
個人差はありますが、だいたい生後5~6ヶ月頃に条件が整う子が多いようです。
私が離乳食を開始したのは、あと10日で6ヶ月になるという日でした。
何故その日を選んだかというと、「上記の条件を満たしてきた」ことと離乳食教室で「初食材は週末や祝日といった病院の休診日は避け、平日の午前中に与えましょう」と教えていただいたのを参考に、せっかくなので週の始めがいいかなと思い決めました。
アレルギーの出にくい食材から始めていきますが、初食材の時は余裕を持って対応できる午前中に始めるとママも安心です。

【スプーン慣らし】

私達は何気なくスプーンや箸を使っていますが、赤ちゃんにとっては未知の物体!
急に口に入ってきたらビックリして泣いてしまうかもしれません。
赤ちゃんには「哺乳反射」という独特の動きがあり、口の奥まで物が入ると乳首を吸うようなしぐさをし、逆にスプーンなどが口先に入るとベェと舌で押し出します。
そのため、離乳食を始める前にまずは乳首以外のものに慣れさせることが大切です。
赤ちゃんが初めて口にするスプーンは温度変化の激しい金属類は避け、プラスチックや木で出来たものを準備しましょう。
私は離乳食を開始する2~3日前からスプーン慣らしを始めました。
ただスプーンをくわえさせるだけでもいいのですが、普段飲み慣れている母乳をのせて口に運んでみたところ、すんなりスプーンを受け入れてくれました。
「スプーン=おいしい物・怖くない物」と認識してくれたのかもしれません。


【離乳食開始前の果汁などは?】

昔(30~40年前)は色々な味を体験させるという意味もあり、離乳食開始前の生後2~3ヶ月頃から白湯や果汁を絞ったものを与えるよう指導されていました。
母が私を育てていたのもちょうどこの頃だったので、産後の帰省中に「お風呂上がりに白湯や果汁を飲ませなくてもいいの?」と聞かれました。
現在ではその必要性はなく、むしろ「アレルギーの心配」「果汁の甘味に慣れることで離乳食を食べたがらなくなる」場合もあることから、母乳やミルクだけでよいとされています。
もしお母さん(お義母さん)にアドバイスをいただいた場合は頭ごなしに「飲ませちゃダメ!!」と言わず、「こんな理由があるらしい」と説明してあげるといいかもしれません。
ですが果汁を飲ませることが悪いということではありませんので、時期が来たらアレルギーに気をつけながら色々な味を経験させてあげて下さいね。

最後に…思うように進まないと焦ってしまうこともあると思いますが、大人も食べたくない日があるように赤ちゃんも気分の乗らない日もあります。
離乳食は行きつ戻りつしながらゆっくり進めていけば大丈夫
肩の力を抜いて、頑張りすぎずにいきましょう!
(私もたくさん凹んで悩みました。そのお話はまたの機会に…。)

 Text by さゆり/食育インストラクター

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