子どもの成長とともにお弁当を作る機会が増えますね。
幼稚園のほか、中学校・高校とお弁当を持っていく地域もあります。
また、保育園も年に何回かお弁当の日を設けている所も多いのではないでしょうか。
そこで「幼児の簡単お弁当」では、ピックアップ食材を使って、サッと作れる料理をご紹介します。
今回の食材は、これからが旬の「かぶ」です♪
【かぶ】
かぶは中央アジアや地中海沿岸が原産とされ、「日本書紀」にも記載がある日本の歴史の中でも古くから親しまれてきた食材で、日本各地のさまざまな風土に合わせた品種が作られています。
かぶの栄養は葉と根で大きく分かれ、葉は緑黄色野菜、根は淡色野菜に分類されます。
葉はβ-カロテンをはじめ、ビタミンCやカルシウム・カリウム・食物繊維が豊富なので、捨てずに「手作りふりかけ」や、炒め物の彩りにするなど上手に活用しましょう!
根の部分は葉より栄養は少ないですが、でんぷんを分解してくれるアミラーゼという酵素が豊富です。
加熱するより、生食の方がアミラーゼの効果が高いので、サラダやマリネにするか、サッと炒めて食べるといいですね。
かぶは葉をつけたままにしておくと根の水分がどんどん吸われてしまうので、購入したらすぐに葉と根を分けるとよいですよ。
葉は塩ゆでして水気をしっかりと拭き、小分けにして冷凍すると使い勝手がよくおすすめです。
レシピの前にこちらもチェック!!
【お弁当作りの注意点】
- しっかり手洗い
- 十分な加熱(食品の中心を75℃以上・1分以上加熱)
- お弁当箱に詰める前に、しっかり冷ます
- 保冷剤やクーラーバッグを活用し、涼しい場所で保管を徹底しましょう!
【子どもが食べたくなるお弁当のポイント】
子どもは目新しいおかずより、食べ慣れたおかずの方が食べやすいようです。
赤・黄・緑をベースに白・黒を彩りよく盛りつけ、色が足りなかったら、ふりかけをかけたり、ピックなどを刺すと子どもの興味を引くお弁当になります。
また、食べにくいものには手が出ないので、なるべくひと口、ふた口で食べられるサイズにしましょう。
ではさっそく「かぶ」を使った簡単レシピをご紹介します。
【かぶと干しえびの炒め物】
うま味たっぷりの乾燥桜エビを使って風味豊かな炒め物を作りましょう。
干しエビはカルシウムが豊富なので、成長期のお子さんにぴったりです☆
<材料(作りやすい分量)>調理時間:20分
かぶ・・2個
かぶの葉・・2本
乾燥桜エビ・・5g
Aしょうゆ・・小さじ1
A酒・・小さじ1
A砂糖・・小さじ1/2
A水・・小さじ1
A片栗粉・・小さじ1/4
塩・・少々
ごま・・適量
ごま油・・適量
<作り方>
- かぶは皮をむいて6~8等分のくし切りにする
かぶの葉は塩を加えた湯で30秒ほどゆでて冷水に取り、水気をふいて小口切りにする - フライパンにごま油を熱し、(1)のかぶを入れて両面に焼き色がつき、火が通るまで焼く
- (2)に桜エビを入れてサッと炒め、エビのこうばしい香りがしてきたらAを加えて強火で一気に炒め合わせ、かぶの葉・ごまを加える
<ポイント>
- かぶの皮はきれいな状態であれば、しっかりと洗ってそのまま使って下さい。
- かぶは長時間熱すると水っぽくなるので、強火で手早く仕上げます。
- 合わせ調味料は片栗粉が入っているので、加えるときにはしっかり混ぜてから入れましょう。
- お好みでにんにくやしょうがを加えても、おいしくいただけます。
【かぶの葉ふりかけ】
あまりがちなかぶの葉を使ってちょっと洋風なふりかけを作りました。
お弁当の彩りとして、また、おにぎりや焼きめしの具材としてもおススメです。
<材料(作りやすい分量)>調理時間:15分
かぶの葉・・1束分(ゆでた状態で80gくらい)
ベーコン(みじん切り)・・2枚分(40g)
A塩・・小さじ1/4
A砂糖・・小さじ1/4
A酒・・小さじ1
オリーブオイル・・大さじ1
<作り方>
- かぶの葉は塩を加えた湯で30秒ほどゆでて冷水に取り、しっかりと水気をふいて小口切りにする。
- フライパンにオリーブオイル・ベーコンを入れて、弱火でじっくりカリカリになるまで炒める。
- (2)に(1)を入れて水分を飛ばすように炒め、Aを回しかけて調味液の水分を飛ばす。
<ポイント>
- 出来るだけ水分を飛ばすことで、しっかりとした味が保てます。
- 大人向けに、黒こしょうをたっぷりと加えるとスパイシーな味になります。
- オリーブオイルをごま油などに変えて中華風の味つけにしてもおいしくいただけます。
普段は捨ててしまう葉の部分もしっかりと活用することで、エコで無駄なく調理出来ます。
ぜひお試しください。
Text by さゆり/食育インストラクター