お弁当作りって大変ですよね。
朝早く起きて、お弁当のおかずを作ってみたものの、彩りが足りない…隙間を埋めたい…という思いになってしまうことも、結構あります。
そこで「幼児の簡単お弁当」では、ピックアップ食材を使って、サッと作れるおかずをシリーズでご紹介します。
今回のピックアップ食材は「大根」です♪
【大根の魅力】
煮ても焼いても漬けても、生食でもおいしい万能野菜!!
通年出回っていますが、秋から冬が旬です。
この時期に収穫された大根は、寒さで甘みがグーンと増します。
また、大根は葉に近い方が、甘みがあってサラダやおろしなど生食に向いています。
先端に近いほど辛みが強くなるので、好みによって使い分けできるのも魅力のひとつですね!
まずは、レシピの前にこちらもしっかりチェック!!
【お弁当作りの注意点】
- しっかり手洗い
- 十分な加熱(食品の中心を75℃以上・1分以上加熱)
- お弁当箱に詰める前に、しっかり冷ます
- 保冷剤やクーラーバッグを活用し、涼しい場所で保管
を徹底しましょう!
そして、幼児には見た目が大事!!
彩りや、かわいらしいピックをさして目先を変えたりすると喜ばれます。
ではさっそく「大根」を使った簡単おかず♪
子どものお弁当にぴったり!
作り置きもOKですよ♪
【大根の和えもの】
<材料> 調理時間:15分
大根・・200g(正味量)
きゅうり・・1本
Aおろししょうが・・少々
A薄口しょうゆ・・小さじ1
A砂糖・・小さじ1
A酢・・小さじ2
かつお節・・1パック(4g)
白いりごま・・適量
ごま油・・小さじ1
<作り方>
- 大根は1~2mm厚さのいちょう切りにし、きゅうりは1~2mm厚さの輪切りにする
- ボウルに(1)を入れ、塩(分量外)を適量加えてもみこみ、10分ほどおく
- (2)の大根ときゅうりの水分を絞る
- ボウルにAを合わせ、(3)を加え和えて、かつお節・白ごま・ごま油を加え混ぜる
【大根とこんにゃくの煮物】
<材料> 調理時間:25分
大根・・350g(正味量)
大根の葉・・1本
こんにゃく・・1枚(220g)
A出汁・・300ml
A砂糖・・大さじ1/2
Aみりん・・大さじ1
Aしょうゆ・・大さじ1
サラダ油・・大さじ1
<作り方>
- 大根は1cm厚さのいちょう切りにし、熱湯で4~5分ほど下茹でする
大根の葉は塩(分量外)少々加えた熱湯でサッと茹でて冷水に取り、水気を絞って小口切りにする - こんにゃくは包丁の背でたたいてから、両面格子状に切り込みを入れ、1.5cm角に切り、熱湯で2分ほど下茹でしてザルに上げる
- 鍋に(2)を入れて乾煎りし、サラダ油・(1)の大根を入れて中火で炒める
少し焼き色がついたらAを加え、落し蓋をして汁気がなくなるまで煮る - (3)を器に盛り付け、大根の葉を散らす
ちくわや油揚げがあるとうまみとコクが増してgood!
大人はお好みで七味唐辛子をふってくださいね!
【気になる大根の栄養は?】
大根の葉の部分は緑黄色野菜に、根は淡色野菜に分類されます。
普段よく食べられるのは根の部分ですが、根にはジアスターゼやオキシターゼなどの消化酵素が含まれています。
ジアスターゼはでんぷん分解酵素で消化吸収を促すため、胃もたれ消化不良があるときにおススメ!
これらの消化酵素は熱に弱いという性質があるので、この効果を期待するのであれば生食しましょう♪
また、微量ながら皮には中心部分よりも食物繊維やビタミンC、ジアスターゼなどが多く含まれているので、皮も捨てずに無駄なく調理して食べたいですね。
【選び方のコツ】
根はまっすぐに伸びていて張りとつやがあり、毛穴の少ないものが良品です。
葉付きの大根は鮮やかな緑色でみずみずしいものを選びましょう。
葉が根の水分を奪ってしまうので、葉を切り落として新聞紙で包み、根を下にして立て、野菜室で保存します。
切ったものの場合は切り口にラップをして保存しましょう。
まれに、切り口に青黒い筋のようなものが入っていることがありますが、これは青あざ症という生理現象で、土壌が高温多湿の状態でホウ素という成分が欠乏したときに起こる症状です。
食べても問題ないですが、かたくなっていたり、苦みを感じたりするので、取り除いたほうがよいでしょう。
【調理のポイント】
サラダや煮物、おろしや漬物、とさまざまな調理が楽しめます。
葉は緑黄色野菜で栄養豊富。
炒め物や漬物など、捨てずに利用しましょう。
煮物にする際は、味を染み込みやすくするために皮を厚めにむきます。
長時間煮る場合は、煮崩れを防ぐために面取り(輪切りや角切りにした野菜の角を薄くそぎとること)をします。
大根はいろんな味つけでバリエーションが増え、調理しやすい野菜のひとつだと思います。
ぜひ旬の大根を味わってくださいね♪
Text by くまこ/食育インストラクター