「葉酸」は赤ちゃんにとって先天性異常を予防するために大切な栄養素ですよね。
特に妊娠を望まれる女性の方、妊娠初期症状に必要で、厚生労働省では妊娠の1か月以上前から積極的な葉酸摂取を呼びかけています。
その他、摂っておきたい栄養素とは?
【鉄分】
妊娠中は胎児に優先的に鉄分が運ばれるため、貧血が起こりやすくなります。
日本の成人女性は鉄分が不足しがちです。
普段から鉄分を多く摂る必要がある上に、妊娠すると胎児に多くの鉄が必要になるため、かなり積極的な摂取を心がけなければなりません。
1日に必要な鉄分は通常12mgですが、妊娠時は20mgです。鉄分を多く含む食品を意識的に食事に取り入れましょう。
《鉄分を多く含む食品》
・レバー※ビタミンAも多いため、過剰摂取には注意が必要です。
・あさり・かつお・小松菜・納豆・枝豆・がんもどきなど
【カルシウム】
赤ちゃんの骨や歯を形成する大切な役割を持っています。
普段の食事だけでは不足することが多いので、妊娠中は特に意識して摂っていただきたいです。
また、カルシウムの吸収を高めるビタミンDを多く含んだしいたけやきくらげ、たんぱく質を多く含んだ卵や豚肉など合わせて摂ると効果的です。
《カルシウムを多く含む食品》
牛乳・乳製品・大豆製品・しらす・干しエビ・ブロッコリー・小松菜・海藻類など
【亜鉛】
細胞分裂を促す働きがあり、妊娠中は胎児が成長していく過程で大量に消費されるため、不足しがちです。
《亜鉛を多く含む食品》
牡蠣・牛肉・卵黄・ごま・カシューナッツなど
妊娠初期はつわりで思うように食べることができなかったり、逆にジャンクフードが無性に食べたくなったりすることがあると思います。
無理をしない程度に、普段の食事に意識して取り入れてみてください。
野菜の和え物やサラダを毎食取り入れたり、間食はお菓子ではなく牛乳や果物・ヨーグルトにするなど、ちょっとした工夫でバランスがよくなります。
ママの食べたものは少なからず胎児に影響を与えるもの、ということを忘れずに、バランスの良い食事を心がけてみてくださいね。
Text by くまこ/食育インストラクター