今、子どもの「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」が増えています。
厚生労働省の資料によると、小児肥満の約70%が成人肥満に移行すると考えられ、また高度な肥満は小児からでも糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を合併する可能性が高いです。
このまま放っておくと中高年だけではなく、子どもたちの健康も危ぶまれます!!
【そもそも子どものメタボの原因は?】
基本的な病因は肥満で、遺伝的要素と生活習慣により進行します。
特に「食事」や「運動」が大きく関与し、脂肪や糖の摂りすぎ、朝食抜きや夜更かしと夜食、運動不足などが挙げられます。
【うちの子は?子どもの肥満度を知ろう!】
早期発見、早期予防が大切です!
肥満度(%)=(実測体重―標準体重)÷標準体重×100
<幼児期(3~5歳)>
肥満傾向・・15%以上
軽度肥満・・20~39%
高度肥満・・40%以上
<学童期(6~11歳)>
軽度肥満・・20~29%
中等度肥満・・30~49%
高度肥満・・50%以上
【子どものメタボを防ぐには?】
① 早寝・早起きをする
・睡眠不足は肥満になりやすくなります
② 規則正しい食事をする
・よく噛んで食べましょう
・朝食は必ず食べましょう
・バランスのよい食事をとりましょう(野菜をきちんと食べる)
・塩分や脂肪の摂りすぎに注意しましょう
・間食の時間や量に気を付けましょう(夜食は避ける)
③ 外で体を動かし、元気に遊ぶ
食を取り巻く環境が大きく変化した中、今こそ「食育」に対して高い意識を持って取り組みたいですね。
子どものメタボ予防はできるだけ早い時期3歳ごろから身につけることが大切です。
子どもが成人してから苦しまないためにも、生活のリズム・食習慣や運動習慣をもう一度見直しましょう!
Text by くまこ/食育インストラクター