綺麗でかっこよく、可愛いらしくスラッとしたモデルさんや芸能人。
憧れるのは大人や中高生だけでなく、小学生にまで及んでいます。
確かに今、キラキラした子役のタレントさんや、雑誌でもおしゃれなティーンモデルさんが多数おられます。
メディアの露出が増えた分、小学生も意識せざるを得ない状況ではあるのかもしれませんね。
そんな小学生が「ダイエットしなきゃ!」と口にしているそうです!!
私の記憶では、ダイエットに目覚めたのは高校生ぐらいだったかと思います。
今は小学生が体系を気にしているなんて驚きです。
でも、ちょっと待って!!
肥満児ならともかく、たいして太ってもいないのに、ダイエットを始めたら大変です!
成長期は身長が伸び、大人の体へと変化していく大事な時期。
この時期にダイエットを始めることは健康面において悪い事態を招きかねません!!
【成長期のダイエットの危険】
小中高生は体の発育・発達がしていくまさに成長期です。
この時期に誤った食事制限を行うと、筋肉や骨をはじめとする体のすべてに悪影響を及ぼします。
- 身長が伸びない
過度の食事制限によるダイエットは、常に飢餓状態となり、身体の機能が身長を伸ばすことより、生きていくことを優先させるようになります。
大切な成長期に充分な栄養が摂れないと、身長が伸びにくくなってしまうのです。 - 疲れやすくなる、風邪をひきやすくなる
充分な栄養が摂れないと、慢性的にエネルギー不足になり、体力や免疫力が低下し、疲れやすくなったり、風邪などの感染症を引き起こしやすくなります。
また、悪化すると合併症を引き起こして重症化するケースも。 - 月経異常
特に女の子はホルモンバランスが乱れ、生理や排卵がとまる、無月経になる、15歳になっても初潮がこない、生理不順などの月経異常を引き起こす可能性があります。
そうすると大人になってからも妊娠しにくい身体になるなど悪影響が続いてしまうのです。 - 骨粗鬆症のリスクが高まる
人間の骨の中にあるカルシウムの量は18歳くらいでピークを迎えます。
吸収率のよい成長期に少しずつカルシウムを骨内に蓄積し、その後は少しずつ身体の中のカルシウムが失われていき、吸収率が低下していきます。
つまり、成長期のうちにどれだけカルシウムを蓄積させたかで子どもたちの数十年の健康にかかわっていくのです。
成長期の間違った食事制限で、きちんとカルシウムを蓄積できなかった子どもは歳をとってから骨がスカスカになり、骨粗鬆症のリスクが高まります。
おおげさかもしれないですが、実際に食事制限を続けた小学生が心の病と摂食障害を起こすケースもあります。
心の病はなかなか短期間でどうにかなる話ではありません。
もし、お子さんが食事を拒否していることがあれば、きちんと食べることの大切さを伝えてあげたいですね。
【目指せ美BODY】
過度な食事制限によるダイエットは絶対NG!!
目指すは貧相な身体ではなく、美しい筋肉のついた引き締めBODY!
①栄養バランスのよい食事を三食きちんと食べる
②適度な運動をする
③間食やカロリーオーバーな食事に気を付ける
成長期にはきちんとバランス摂れた食事を私たち親がきちんと管理して与えなければなりませんね。
子どもの将来、健康体でいられますように!!
Text by くまこ/食育インストラクター