始めたばかりの頃はスプーンひとさじ分やふたさじ分といった感じでしたが、月齢が進むと少しずつ食事らしい形状や量になってきます。
今回は「主食」とはどんなものなのか、一回当たりの目安量と栄養についてのお話です。
【主食の栄養】
主食とは炭水化物(糖質)が主な構成成分の食べ物を指し、ごはんやパン・麺のような穀類を使ったもの、イモ類が該当します。
炭水化物(糖質)は体を動かすのに必要なエネルギー源。
体へ吸収されると分解されてブドウ糖になり、肝臓に蓄えたり、血液中を通って脳や神経、筋肉を動かすために使われます。
低糖質ダイエットが流行っていますが、過剰な制限はかえって体に悪影響を及ぼしかねないので、適正量を把握し、必要最低限は取るようにしましょう。
炭水化物(糖質)は離乳食期の子どもにとっても大切なエネルギー源ですが、成長期の子どもだからといっていくらでも食べていいというものではありません。
適正量を目安に、一人一人の成長にあった量を与えてあげましょう。
【月齢別の目安量】
ここでは一回の主食の目安量をご紹介します。
目安量はあくまでも参考なので、お子さんが「あまり食べない」や、「もっと食べている」などがあっても、極端な体重の増減がなければ様子を見て、不安な時は小児科医などに相談してみてくださいね。
○モグモグ期(7〜8ヶ月)
7倍がゆ・・50~80g
食パン(パンがゆなど)・・8枚切り食パン1/4~1/3枚程度
麺類・・乾麺5~10g(細かく刻んで)
じゃがいも・・40~50g
○カミカミ期(9~11ヶ月)
5倍がゆ・・~90g
軟飯・・~80g
食パン(トーストなど)・・8枚切り約1/3~1/2枚程度
※トーストは焼き色を軽くつけ、耳を取ったもの
麺類・・乾麺15~20g(1cm位に切って)
小麦粉・・大さじ2杯程度
○パクパク期(1歳~1歳6ヶ月位)
軟飯・・~90g
ごはん・・~80g
食パン(トーストなど)・・8枚切り約1/2~2/3枚程度
※トーストは耳付きで焼き色を軽くつけたもの
ロールパン・・1個(30g)
麺類・・乾麺20g~25g(2~3cm位に切って)
小麦粉・・大さじ2~3杯程度
※ここでの麺類とは主にそうめん・うどん・スパゲッティを指しています。
麺は塩分が多いものもあるので、よく水にさらして使いましょう。
今はベビー用の食塩不使用の麺も出ていますので、そういったものを使用すると水さらしの手間が省けます。
今回挙げたものは、この中からどれか一つを選んだ時の総量です。
あまりないと思いますが、複数の主食を与えるという場合は、半量ずつにするなど量の調節をして与えましょう。
月齢が進んでくると、大人が食べているものを欲しがったりしますが、塩分や糖分などが子どもにはまだ多すぎる場合がほとんどです。
市販のおにぎりや菓子パンなどは与えないようにしましょう。
また、パン類は作る際に塩を練り込んでいますので、袋に記載されている塩分を参考に、与えるおかずの塩分を調整してあげて下さいね。
Text by さゆり/食育インストラクター