離乳食中期レシピ~じゃが芋とにんじんのコトコト煮~

赤ちゃんのお世話に慣れ、いよいよ離乳食!
でも、どんなものをどのように食べさせてあげればよいのだろう…。
そんな新米パパ&ママも多いのではないでしょうか?
離乳食初期~完了期までの簡単レシピをシリーズでご紹介します。
ぜひ、離乳食づくりにお役立てください♪

【離乳食とは?】

生まれてきた赤ちゃんは、母乳や育児用ミルクなどの乳汁を吸って育ちます。
だんだん大きくなるにつれて、乳汁だけではエネルギーや栄養素が不足します。
そのため、乳汁から幼児食に移行する過程が必要で、その時期に与えられる食事を離乳食と言います。
赤ちゃんはいきなり固形物を食べることはできません。
食べ物を噛んだりつぶしたり、飲み込んだりすることは繰り返しトレーニングが必要です。
そして食べる食品の量や種類を徐々に増やし、成長に合わせて献立や調理の形態も変化させていきます。
離乳食は、赤ちゃんにとって栄養を摂ることだけでなく、食べることの学びにもなる大切な時期なのです。

【離乳食初期から中期へ移行するサインとは?】

段階は少しずつ進むもので、明確な区切りはありません。
中期(7~8か月)は、赤ちゃんが口をもぐもぐと動かして舌と上あごを使って食べ物をすりつぶし、飲み込む練習をし始める時期です。
まだ2回食にすすんでいない場合は、赤ちゃんの様子をみながらすすめてください。
いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食べ物の種類を増やしていきましょう。

【離乳食中期の目安】

<おかゆ>7倍がゆ
<食材のかたさ>スプーンでつぶせるかたさ、絹ごし豆腐くらいのかたさ
<ポイント>1日2回、穀類・野菜・果物などアレルギーに注意しながら幅広くそろえる
<母乳・育児用ミルク>母乳はすきなだけ、育児用ミルクは1日3回程度飲ませる


【離乳食中期!じゃが芋とにんじんのコトコト煮】

<材料> 調理時間:20分
じゃが芋・・15g
にんじん・・5g
玉ねぎ・・5g
昆布だし・・100ml
かつお節・・少々
しょうゆ・・1滴

<作り方>

  1. じゃが芋は1cm角に切り、水にさらす
  2. にんじんは竹串がスッとささるくらいまでゆでて粗みじん切りにする
  3. 玉ねぎは粗みじん切りにする
  4. 鍋に(1)・(2)・(3)・昆布だしを入れて、じゃが芋がやわらかくなるまで煮る
  5. じゃが芋をスプーンでつぶし、トロッとした状態になったら、細かくしたかつお節・しょうゆをたらして器に盛り付ける

<ポイント>

  • 舌でつぶせるくらいのかたさになるまでしっかり煮てください
  • じゃが芋の大きさは、お子さんの食べられるサイズに合わせてスプーンでつぶしてください
  • しょうゆは風味をつけるだけなので、入れすぎないように注意してください

赤ちゃんは消化機能や腎機能が未発達なので、油脂や砂糖、塩分、食品添加物を多く含む食品は避けてください
新鮮な食材を使用し、素材そのままをいかして調理しましょう。
生卵や刺身は食中毒を起こす可能性があるため、離乳食では与えないようにしましょう。
乳児ボツリヌス症予防のため、はちみつは1歳まで与えないでください。

いかがでしたか?
離乳食づくりは手間がかかりますが、赤ちゃんにとってはとても大切な食事の時間。
離乳食のすすみ具合には個人差があるので、赤ちゃんが食べられなくても焦らずゆっくりすすめましょう。
ぜひ、赤ちゃんと一緒に楽しい食事の時間を共有してくださいね。

Text byくまこ/食育インストラクター