これからの季節、火を使う調理は暑くて大変ですよね。
そこで今回の離乳食は、鍋いらず、後片付けもラクラク♪
電子レンジを使ったレシピをご紹介します。
電子レンジ加熱だと、水溶性の栄養成分も逃しにくいので栄養面のメリットも大きいです。
電子レンジ調理をする前に離乳食の月齢に合わせた大きさやかたさをおさらいしておきましょう。
【離乳食の大きさ&かたさの目安】
●5~6か月(離乳食初期)
おかゆ:10倍がゆ
食材:なめらかにすりつぶしたり、裏ごしてペーストにした状態
●7~8か月(離乳食中期)
おかゆ:7倍がゆ
食材:舌でつぶせるかたさ。豆腐くらいのかたさが目安
●9~11か月(離乳食後期)
おかゆ:5倍がゆ
食材:歯茎でつぶせるかたさ。食べごろのバナナのかたさが目安
●12~18か月(完了期)
おかゆ:軟飯
食材:歯茎で噛めるかたさ。肉団子くらいのかたさが目安。
【電子レンジ調理の6つのポイント】
①ラップをかけるときはうまく使い分ける
- ふんわりとラップをかける
汁気の多いものを加熱するときは、ラップをピッチリすると、ラップが破裂してふきこぼれてしまいます。
器の両端を少し開けるようにふんわりとラップをかけ、蒸気を逃がしてあげましょう。
また、汁気の多い場合は、大きめの耐熱容器に入れて加熱するようにします。 - ぴったりとラップをかける
汁気の少ないもので、蒸気を逃がしたくない場合はぴったりとラップをかけます。
開けるときは蒸気が出てくるのでやけどに注意しましょう。 - ラップをかけない
焼き物や揚げ物など、水分を飛ばしてカリッと仕上げたい場合はラップをかけなくてOK。
②食材の大きさや厚さを均一にする
大きさや形をそろえることで加熱ムラを防ぎます。
③破裂しやすい食材に注意
なすや卵など、皮・膜に覆われている食材は破裂しやすいため、切れ目を入れたり、小さく切ってから加熱するようにしましょう。
④食品は加熱効率のよい場所におく
ターンテーブルのあるものや庫内がフラットのものなど電子レンジの機種によって、加熱効率のよい場所が違います。
加熱ムラを防ぐため、お使いの電子レンジの取扱説明書を確認しましょう。
⑤電子レンジ使用可能な器か確認しておく
電磁波を反射するアルミ、ステンレス、ホーローなどの金属製容器、漆器や耐熱性ではないガラスの器、金箔模様の入った器などは電子レンジに使用できません。
必ず電子レンジ加熱OKの器か確認してから使用しましょう。
⑥時間は短めに設定して少しずつ加熱する
電子レンジの機種や食材の大きさ・厚さによって目安の時間より、早く火が通ってしまう場合があります。
そうすると、食材が焦げたり、干からびたりするため、様子を見ながら加熱しましょう。
【ミートソースそうめん(離乳食後期)】
<材料> 調理時間:15分
そうめん(乾)・・15g
水・・1カップ
人参・・20g
玉ねぎ・・10g
赤身豚ひき肉・・15g
Aトマトピューレ・・小さじ1
A出汁・・大さじ2
<作り方>
- そうめんは1~2cm長さに手で折る
- 深めの耐熱容器にそうめん・水を入れてふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで4~5分加熱する(※吹きこぼれに注意しましょう)
そのまま3分ほど蒸らし、ザルにあげて水洗いする - 人参・玉ねぎは粗めのみじん切りにし、耐熱容器に広げて水(分量外)を少々ふりかけ、ラップをふんわりかけて600Wの電子レンジで1分加熱する
- (3)にひき肉・Aを混ぜ合わせて加え、再びふんわりラップをして600Wで40秒加熱する
- 器に(2)のそうめんを盛り付け、粗熱をとった(4)をかける
そうめんに含まれる塩分は、流水でしっかりもみ洗いすることでおおよそは抜けますが、完全にはなくなりません。
気になる方は、離乳食用の食塩不使用そうめんも販売されているので、そちらを利用してください。
赤ちゃんの成長はあっという間。
お世話真っただ中は大変ですが、期間限定の離乳食づくりを楽しみながらすすめていけたらいいですね。
Text byくまこ/食育インストラクター