離乳食づくりは一食分が少ないので、毎回いちから準備するのは大変です。
そんなときに役立つのが「フリージング」!手間を省いて時短調理しよう。
フリージングする前に離乳食の月齢に合わせた大きさやかたさをおさらいしておきましょう。
【離乳食の大きさ&かたさの目安】
●5~6か月(離乳食初期)
おかゆ:10倍がゆ
食材:なめらかにすりつぶしたり、裏ごしてペーストにした状態
●7~8か月(離乳食中期)
おかゆ:7倍がゆ
食材:舌でつぶせるかたさ。豆腐くらいのかたさが目安
●9~11か月(離乳食後期)
おかゆ:5倍がゆ
食材:歯茎でつぶせるかたさ。食べごろのバナナのかたさが目安
●12~18か月(完了期)
おかゆ:軟飯
食材:歯茎で噛めるかたさ。肉団子くらいのかたさが目安。
以上を目安にし、食材は茹でたりすりつぶしたりといった下ごしらえをしてからフリージングします。
【フリージングの4つのポイント】
①食材は新鮮なもの
鮮度が落ちた食材は味も落ちる上、赤ちゃんの体調を崩してしまう恐れもあります。
新鮮なものを選んで、できるだけその日のうちに調理しましょう。
②1つずつ取り出せるようにする
製氷皿やシリコンカップなど、一回ごとに解凍できるものにしましょう。
製氷皿で作った場合、凍ったらジッパー付きフリーザーパックに入れ替えて冷凍保存しておくと、取り出しやすく便利ですよ。
③1週間以内に使い切る
調理した日が分からなくならないように、日付を記入して保存しましょう。
衛生的に1週間を目安に使い切ってください。
④解凍は凍ったままで再加熱する
自然解凍は雑菌が増える原因になるので、必ず凍った状態で再加熱するようにしましょう。
【こんな使い方も!】
小分けにするのも面倒だな…。という方におすすめの方法!
まず、ジッパー付きフリーザーパックに、下ごしらえした食材を入れて平らに薄く広げます。
菜箸などで一回分になるようにすじ目をつけて平らに冷凍します。
使用するときは、パキッと折って使いたい分だけ取り出せますよ。
また、ほうれん草などの葉野菜は、洗浄して水気をしっかりふき取り、ラップに包んで冷凍しておくのもよいです。
凍った状態ですりおろすと簡単にできます。
すりおろしたものは必ず加熱調理してくださいね。
鶏ささ身も1本ずつラップに包んで冷凍し、使用する時は凍ったまますりおろし、茶こしなどに入れてゆでると細かく食べやすいので便利ですよ。
フリージングのやり方は、使い勝手のよい方法を選んでください。
今回は冷凍した鶏ささ身をすりおろして作る、「なすと人参のそぼろ煮」のレシピをご紹介します。
【なすと人参のそぼろ煮(離乳食中期)】
まずは下ごしらえ。
<なす(作りやすい分量で)>
- なすは皮をむき、3mmくらいの角切りにする
- たっぷりの水にさらし、あく抜きをする
- (2)をやわらかくなるまでゆで、ザルに上げて冷ます
- (3)を製氷皿に入れて冷凍庫で冷やしかためる
- (4)が凍ったらジッパー付きフリーザーパックに移して冷凍庫で保存する
<にんじん(作りやすい分量で)>
- にんじんは皮をむき、大きめに切ってやわらかくなるまでゆでる
- 3~4㎜角くらいの粗みじん切りにし、製氷皿に入れて冷凍庫で冷やしかためる
- (2)が凍ったらジッパー付きフリーザーパックに移して冷凍庫で保存する
<材料> 調理時間:2分(下ごしらえ・冷凍時間は除く)
冷凍した鶏ささ身(生)・・10g
冷凍したなす・・10g
冷凍したにんじん・・5g
出汁・・小さじ2
<作り方>
- 冷凍した鶏ささ身を凍ったまますりおろし、茶こしに入れて熱湯でゆでる
- 耐熱容器に冷凍したなす・にんじん・出汁を入れて、600Wの電子レンジで30~40秒加熱する
- (2)に(1)を加えて混ぜ合わせる
冷凍なすとにんじんは、かぼちゃやじゃが芋、大根などお好みの野菜にかえてもOKです。
その際、しっかり中まで火が通っているか確認してくださいね。
いかがでしたか?
私自身、フリージングを活用することで、離乳食の準備がとっても楽になり、赤ちゃんとゆっくり対面する時間がもてるようになりました。
赤ちゃんの成長はあっという間。
お世話真っただ中は大変ですが、期間限定の離乳食づくりを楽しみながらすすめていけたらいいですね。
Text byくまこ/食育インストラクター