離乳食レシピ!大人のレシピから取り分け~ミートソース編~

離乳食をいちから作るのは大変!
そこで今回は大人の食事と一緒に作れる「取り分けレシピ」をご紹介♪

【取り分けレシピの4つのメリット】

  1. ついでに作れる
    大人のおかずを作る過程で取り分けられるので、いちから離乳食を作る必要がなく、手間が省けます。
    汁物や煮物を選ぶと取り分けしやすいですよ。
  2. 同じ食材が使える
    食材の無駄がなく、食費を抑えられるのも◎。
  3. たくさんの具材で煮るのでおいしく仕上がる
    肉じゃがやカレーなど大鍋で作る料理は、たくさんの食材のうま味が組み合わされておいしくなります。
  4. 大人と赤ちゃんが同じものを食べられる
    味つけは違っても同じ具材を食べることでおいしさを共有できます。

【取り分けレシピのポイント】

  1. 離乳食初期・中期は味つけ前に取り出す
    調味料を入れる前に取り出して、赤ちゃん用には風味をつける程度にしましょう。
    すでに味つけされている場合は、塩味が感じられない程度まで出汁や湯で薄めて与えましょう。
  2. 赤ちゃんが食べられない具材はあと入れにする
    月齢に合わない食材は、取り分けたあとに入れるようにしましょう。
  3. 具材がしっかりやわらかくなるまで火を通す
    取り分けた具材は、赤ちゃんが食べられるかたさまでしっかり加熱します。
    サイズが大きい場合は、キッチンばさみなどでカットし、再加熱してから与えるようにしましょう。
  4. 油は控えめにする
    油は赤ちゃんの身体に負担がかかるので、使用する場合は離乳食後期・完了期からにし、必要最低限の量で調理するようにしましょう。
  5. 味見をする
    具材のかたさや塩味を確認してあげましょう。
    食べにくそうであれば、水溶き片栗粉でとろみをつけるといいですよ。

【取り分けレシピ~ミートソース~】

<材料> 調理時間:40分
合挽き肉・・400g
トマト(ざく切り)・・1個
赤ワイン・・大さじ2
にんにく(みじん切り)・・1/2かけ分
玉ねぎ(みじん切り)・・1個分
にんじん(みじん切り)・・1/2本分
サラダ油・・大さじ1/2
トマト水煮(缶詰)・・1缶(400g)
顆粒コンソメ・・小さじ2
ローリエ(あれば)・・1枚
塩・・適量
こしょう・・少々

 <作り方>

  1. フライパンを熱し、挽き肉を入れてほぐしながら炒める。
    余分な脂が出てきたらザルでこすか、ペーパータオルで吸わせる。
  2. (1)にトマトを加えてさらに炒め、トマトの水分が飛び、形が崩れてきたら塩・こしょうをし、赤ワインを加えてアルコールを飛ばし煮詰める。
  3. 鍋にサラダ油・にんにくを入れて弱火で加熱し、香りがしてにんにくに火が入ってきたら玉ねぎ・にんじんを加えてジックリ炒める。
  4. (3)に(2)を入れ、さらに炒める。
  5. トマト水煮をつぶしながら(4)に入れ、顆粒コンソメ・ローリエを加え、ふたをして弱火で10分煮る。
  6. ふたを外し、水分を飛ばしながら10分煮、塩・こしょうで味を調える。

出来上がったら、パスタやごはんにかけてどうぞ。

<作り方>を参考に以下の月齢別に取り分けましょう。

<離乳食初期>

① 材料のにんじん・玉ねぎをみじん切りにする前に取り分け、大きめに切る。
トマトもざく切りにする前に取り分け、湯むきして皮と種を取り、裏ごしする。
② にんじん・玉ねぎをやわらかくゆでて裏ごしする。
③ ②・トマト・分量外の出汁やミルクを鍋に入れて加熱する。
※またはそれぞれの食材を単体で煮てもOK。

<離乳食中期>

① みじん切りの玉ねぎ・にんじんを取り分ける。トマトはざく切りする前に取り分け、湯むきして皮・種を取り、刻む。挽き肉は炒める前に取り分け、熱湯をかけて油を落とす。
② ①を鍋に入れ、赤ちゃん用のコンソメでやわらかくなるまで煮、水溶き片栗粉(分量外)でトロミをつける。※まだ合挽き肉を食べさせたことがない場合は無し、または食べられるたんぱく源に置き換えてもOKです。

<離乳食後期・完了期>

① 大人の工程(2)のトマトを入れて炒めたところで挽き肉を取り出す。(塩・こしょうの前)
② 大人の工程(3)から取り分け、①の挽き肉を加え、赤ちゃん用のコンソメで煮る。
※完了期はここに塩やトマトケチャップ(分量外)を極少量加えて味をつけてもOKです。

いかがでしたか。
月齢に応じて、おかゆやパスタにしたり、パンに挟んだりとお試しください。
作るメニューによっては取り分けが難しい場合などもありますが、離乳食づくりは、頑張りすぎないことがポイント。
多めに取り分けて冷凍ストックしておけば、いざというときのお助けアイテムにもなりますので、慣れてきたらいろいろと工夫してみてくださいね。

Text byさゆり/食育インストラクター