離乳食「中期」レシピ~納豆人参のおかゆ~

今まではミルクだけだったけど、そろそろ「離乳食」が始まる…どうしよう!?
心配な新米ママ&パパさん必見!
離乳食初期・中期・後期・完了期のレシピをシリーズでご紹介します。

初めてのママ&パパは、大変なこともあるかもしれません。
でも、赤ちゃんが食事の楽しさを体験し、「自分で食べる力」を育むためにもしっかり見守ってあげましょう。

【生後7カ月~8カ月(離乳食中期)】

舌でつぶせるかたさがモグモグ食べられるようになり、離乳食の回数は、1日2回です。
いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やし、母乳または育児用ミルクは、離乳食後に与えましょう。
このほかに授乳のリズムに沿って母乳は子どもの欲するままに、ミルクは1日3回程度与えてください。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる間に、体に必要な鉄を十分蓄えてから生まれてきます。
母乳育児の場合、この鉄の蓄えである「貯蔵鉄」が次第に減っていき、生後6カ月ころにはほぼ使い切ってしまいます。
このため生後6カ月以降は特に鉄欠乏が生じやすくなるので、鉄を含む食品を意識して摂り入れるようにしましょう。

今回は鉄を豊富に含む納豆を使ったレシピに挑戦!


【離乳食中期!納豆人参のおかゆ】

<材料> 調理時間:30分
ひきわり納豆・・15g
にんじん・・10g
出汁・・1/2カップ
7倍がゆ・・70g

<作り方>

  1. ひきわり納豆はザルに入れ、熱湯をまわしかけてぬめりをとる
  2. 鍋ににんじん・出汁を入れて火にかけ、やわらかくなるまで煮る
  3. にんじんは細かく刻んでボウルに入れ、(1)を加えて和える
  4. 器に7倍がゆを入れ、(3)を盛り付ける

にんじんの出汁煮は、まとめて作って冷凍保存すると、いろいろなメニューに使えますよ。

【選ぶならひきわり納豆!】

生後7~8カ月のころは、ひきわり納豆を選ぶと細かく刻む手間が省けて便利です。
初めて与える場合は、加熱して粗くすりつぶしてあげると安心です。
すりつぶしたり、刻んだりすることで食べやすく、消化もしやすくなります。
慣れてきたら、ひきわり納豆のサイズのまま与えるようにしましょう。
粘りをいかして野菜と混ぜて与えたり、汁物のとろみづけにもGood!
また、1食分ずつラップに包んで冷凍保存も可能。凍ったまま刻むと糸をひきにくく扱いやすいです。
多くの赤ちゃんが納豆の独特の粘りを好みますが、もし苦手のようだったら、納豆をザルに入れてお湯洗いをすると、簡単に粘りがとれてサラサラになります。
お口の周りや器のねばねばも気にならずにすむので試してみてください♪

【納豆の栄養は?】

納豆は、大豆を納豆菌によって発酵させた発酵食品
良質なたんぱく質をはじめ、脂質・カルシウム・ビタミンB2・ビタミンK・鉄・食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
また、発酵によって消化吸収がよくなるのも嬉しいポイントですね。
このほか、血液をサラサラにする「ナットウキナーゼ」や、強い抗菌作用・抗ウイルス作用のある「ジピコリン酸」、美肌効果のある「イソフラボン」が含まれ、ママにも嬉しい効果が期待できます。
粒納豆は、蒸して納豆菌をかけ発酵させます。
ひきわり納豆は、大豆を砕いて皮を取り除き、蒸して納豆菌をかけ発酵させます。
そのため、ひきわり納豆の方が納豆菌の付着する表面積が広いので、発酵の過程で生まれる「ビタミンK」の量が多くなります。
一方食物繊維は、皮を取り除いてから発酵させるので粒納豆の方が多くなります。
粒納豆・ひきわり納豆は好みもあると思いますが、得たい効果によって選んでみてもよいですね!

いかがでしたか?
納豆は栄養価が高く、手軽に使えるたんぱく源。
離乳食のメニューに悩んだときは、ぜひ取り入れてみてください。

Text by くまこ/食育インストラクター