今回は、赤ちゃんと外出する際のポイントをご紹介します。
【赤ちゃんを連れての外出はいつから】
出産から1カ月程度は、母体の回復や新生児の免疫力などの観点から、基本的に母子ともに外出は控えた方がよいとされています。
産後1カ月を迎えるころになると出産した病院などの「母子1カ月健診」があり、順調に成長や回復をしていれば、外出許可が下ります。
ずっと赤ちゃんと向き合い、家族以外と顔を合わせる機会もあまりない状態で過ごすママが多いので、外出許可が出たらお友達と会ったり、いろいろな所へ出かけたいと思う方も多いでしょう。
ですが、赤ちゃんはまだ外界への適応力が低く、ママの体も回復が完了したわけではないので、外出は赤ちゃんと自分の体調を優先し、無理をしないようにしましょう。
【体調をチェック】
家族やお友達と出かけられるようになるのはうれしいですが、楽しいお出かけとなるように、当日は必ず検温をし、赤ちゃんの体調をしっかりと見てあげてください。
赤ちゃんは大人よりも免疫力や抵抗力が低いので、元気だけど「ちょっと平熱よりも体温が高い」・「咳や鼻水が出始めてる」といった場合、出先で具合が悪くなり、慌てて帰宅したり、近くの医療機関を探したということがあります。
もちろん、そういった兆候がなくても突然体調が悪くなることもあるので、流行っている病気があったり、天候が悪い場合は、思い切って予定をずらすのも大切です。
出掛けるときは、念のため保険証や医療証、診察券なども忘れずに。
また、赤ちゃんだけでなく一緒に出掛ける大人も、自身の体調管理をしっかりして赤ちゃんにうつさないよう気をつけましょう。
【外出時の食事】
母乳や育児用ミルクのみで離乳食が始まっていない場合、外出先で使用する哺乳瓶やミルク、お湯などの準備をします。
母乳の場合、授乳ケープなど使用するものを忘れないようにしましょう。
出掛ける先に授乳室やミルクを調乳できる場所、おむつ替えを行うことが出来る場所があるかを事前に確認しておくと安心です。
幼児食に移行してしばらくすると、お子様向けメニューを食べることも出来るようになりますが、離乳食期や、幼児食に移行したばかりのころは、塩分や油分・かたさ等、年齢に合ったメニューがない事や、衛生面の観点からも、お店の食事を一緒に食べるのは難しいです。
1回食や2回食の時期であれば、離乳食の時間を外して外出するのが望ましいですが、誰かと食事をするためや長時間の外出・旅行に行くという場合、食べないわけにはいきません。
では、外出時の食事はどのようにしたらよいのでしょうか。
以下にまとめてみました。
●店舗で食事をする場合
外出が決まったら、出来れば行く先にある施設の設備を確認しましょう。
授乳スペースや子連れでも利用しやすいお店があるかなど、インターネットを使うと簡単に検索できます。
フードコートのような、複数の店舗が入っている場所はあまり気にしなくても大丈夫かと思いますが、おむつ替え出来る場所や、赤ちゃんが使うようなグッズを取り扱っている店が近くにあるかも調べておくと、いざというときに安心です。
そうでないお店に行く場合は、念のためお店に直接確認しましょう。
お店によっては月齢に合わせた離乳食(市販品等)を店舗側で用意しているところもあります。
荷物の軽減にもつながるので、気になることがあれば、聞いてみてください。
持っていく食事は、手作りのものでも構いませんが、持ち運ぶときの温度管理など、衛生的に運ぶことが出来るか不安が残る場合は、市販品を利用すると安心です。
●実家や友達の家に行く場合
実家やお友達の家に行く場合も手作りや市販品を持っていくと思いますが、台所を貸してくれたり、食べられる食事を準備してくれる場合もあると思うので、食事について事前に相談しておきましょう。
持ち込む場合は、赤ちゃんが普段食べなれているものを用意するとよいですね。
●食事のバランス
外出先での食事が市販品だけでは栄養が偏ってしまうと不安に思うかもしれませんが、出掛ける前後の食事でバランスを整えれば大丈夫です。
一食のバランスだけにとらわれず、数回の食事のトータルで考えましょう。
【あると便利グッズ】
子どもとの外出は結構な確率でアクシデントが起こります。
以下は、私が出掛けるときに持ち歩いているものです。(今回は授乳と離乳食の両方を行っているときの想定です。)
- 手・口拭き用ウェットティッシュ
- 除菌用ウェットティッシュ
- ゴミ袋(レジ袋状のものが便利。)
- 水筒(お湯を持ち歩く用)
- 赤ちゃんが飲めるペットボトルの水
- 使い捨てのスプーンや紙皿、紙コップ
- 紙パックホルダー(ストローで飲み物を飲めるようになったらあると便利。)
- 哺乳瓶
- おむつ
- スタイ、着替えの服
- (必要に応じて靴など)
どうにか少なくならないかと思いますが、結局どれも毎回役立ってくれるので、なかなか減らせませんね・・・。
いかがでしたか。
今回ご紹介したことを参考にしつつ、自分の家族にあったスタイルを見つけてください。
Text by さゆり/食育インストラクター