今年も残すところ12月だけとなりましたね。
何かと忙しい月ですが、冬休みが始まり、家族時間も増えるのではないでしょうか。
普段は出来ない手間のかかる料理も家族がそろったらみんなで作るのも楽しいものです。
そこで今回は、生地から手作するキッシュレシピをご紹介します。
【キッシュ】
キッシュはパート・ブリゼというサクサク食感の練り込みパイを土台に、中に具材と濃厚なアパレイユ(調味卵液)を入れて焼いたフランスの郷土料理です。
まずはブリゼ生地から作ります。
【パート・ブリゼ生地】
<材料(直径18cmのタルト型1台分)> 調理時間:45分(生地を休ませる・粗熱を取る時間は除く)
強力粉・・50g
薄力粉・・40g
塩・・1g(無塩バター使用の場合は2g)
砂糖(あればグラニュー糖)・・1g
バター・・60g
卵黄(1個分)+冷水・・50g
打ち粉(強力粉)・・適量
溶き卵・・少々(アパレイユで使用する卵から少し取り分けてください)
<下準備>
- バターは1cm角くらいに切り、使う直前まで冷蔵庫でしっかりと冷やしておく
- 粉はふるっておく
※暑い時期や暖かい部屋での作業・手の温度が高い人は粉類や卵も冷やします
<作り方>
- ボウルに粉・塩・砂糖を入れてサッと混ぜ、しっかりと冷えたバターを入れてフォークでバターを細かくしながら粉と混ぜる(サラサラッとした感じになるまで)
※べたつきそうになったら、すぐ冷蔵庫に入れて冷やしましょう - (1)に卵黄と冷水を合わせたものを入れ、ゴムベラを使ってひとまとめにし、ラップで全体をおおい、冷蔵庫で2時間~ひと晩休ませる
- 打ち粉をした台に(2)をのせ、麺棒で型よりも2~3cm大きな円になるように伸ばす
- (3)を型に入れ、すき間がないように敷き詰め、余分な生地は麺棒を転がして落とす
フォークで底全体に穴をあけ、冷蔵庫で30分~1時間休ませる
- (4)にオーブンシートを敷いて重石をのせ、180℃のオーブンで25分焼き、重石・オーブンシートを外してさらに10分焼いたら溶き卵を全体に塗り、再びオーブンで2~3分焼いて表面を乾燥させる
- 型に入れたまま網の上で粗熱を取る
<ポイント>
(2)の工程は長く休ませた方が焼いたときに生地の焼き縮みが少ないです。
時間に余裕があるときはひと晩休ませましょう。
次はアパレイユを作り、仕上げていきます。
【キッシュ】
<材料> 調理時間:40分(粗熱を取る時間は除く)
<アパレイユ>
厚切りベーコン・・50g
お好みのきのこ・・合わせて120g
サラダ油・・少々
塩・・少々
卵・・2個
A牛乳・・30ml
A生クリーム100ml
Aパルミジャーノ・レッジャーノ・・15g
A塩・こしょう・・各少々
Aナツメグパウダー・・適量
Aにんにく(おろし)・・少々
ピザ用チーズ・・50g
パート・ブリゼ・・上記で作ったもの
<作り方>
- ベーコンは5mm幅に切り、きのこ類は食べやすいサイズにする
- フライパンにサラダ油を熱し、(1)を入れて強火で炒め、焼き色がつき、きのこにしっかりと火が通ったら塩を振り、取り出す
- ボウルに卵を溶きほぐし、Aを加えてよく混ぜ、ザルでこす
- パート・ブリゼに1/3量のチーズを敷いて(2)をまんべんなく入れ、(3)を注ぎ入れて上から残りのチーズを散らす
- 180℃のオーブンで25分焼き、焼き色がついて表面に弾力が出ていれば取り出し、型ごと粗熱を取る
冷めたらカットし、お好みでサラダ野菜などを添えてどうぞ。
<ポイント>
- Aのこしょうは粗挽き黒こしょうにするとアクセントになり、よりおいしいので、お試しください。
- 今回は手に入りやすいピザ用チーズを使いましたが、グリュイエルチーズを使うと本格的です。
またパルミジャーノ・レッジャーノはパルメザンではなく、パルミジャーノ・レッジャーノと明記されているものを使ってください。
パルメザンだと溶けない場合があります。代用する場合はグラナパダーノがおすすめです。
いかがでしたか。
ちょっと時間はかかりますが、みんなで作ると楽しさもおいしさも倍増です!
ぜひ挑戦してみてくださいね。
Text byさゆり/食育インストラクター