子どもの成長とともに、食べる量が増え、必然的に食費がかさみますよね。
喜ばしいことだけど、家計は痛い!!
第3回は、和洋中アレンジ自由自在!!「豚小間切れ肉」を使ったレシピです。
【豚小間切れ肉とはどこの部位!?】
小間切れ肉の多くは、食肉の形を整える際に出る切れ端で、いろいろな部位が混ざっています。ちなみに「切り落とし肉」は、ひとつの部位の肉の切れ端のみを集めたものです。
しかし、お店によっては小間切れも部位を指定して、販売しているところもあるようです。
形や厚さを重視しなければ、「小間切れ肉」や「切り落とし肉」はお買い得なので、主婦の強い味方です♪
【豚肉はイノシシ!?】
豚は、ほ乳類イノシシ科に分類され、イノシシを家畜化したものです。
雑食性で群れをなして生活し、出産回数・出産頭数も多く、家畜にしやすい条件がそろっていたようです。
また、日本では縄文・弥生時代の貝塚から豚の骨の出土が確認されています。
豚の飼育は西暦200~600年ころにはされていたようですが、その後、肉食が禁止されていたため、食肉の習慣は根づかず、養豚が盛んになったのは明治時代初期からでした。
コレラの流行もあり、魚の生食が制限されたため、安価であった豚肉の需要が一気に高まりました。
ちなみに沖縄では、中国の影響で早くから豚を飼育し、「豚は鳴き声以外捨てるところがない」といわれるほどいろいろな部位を食べ、無駄のない食べ方をします。
確かに、沖縄料理には豚の耳を使ったミミガー、顔の皮を使ったチラガー、内臓(モツ)を使った中味汁などさまざまな部位を使った料理がありますよね。
【豚肉の栄養は?】
良質なたんぱく質や脂質をはじめ、ビタミンが豊富です。
特にビタミンB1の含有量は、ほかの肉類と比べてダントツ。
にんにくやニラ・玉ねぎなどに含まれるアリシンを一緒に摂ると、ビタミンB1の吸収を高めて疲労回復効果が期待できます。
ビタミンB1は赤身肉に多く含まれているので、疲れを感じているときは、ヒレ肉やもも肉などを選ぶと効果的です。
また、発育のビタミンとも呼ばれるビタミンB2も含まれているので、成長期のお子さんにぴったりです。
それではレシピをご紹介します。
食べ応えばっちり!お弁当にももってこい!
【豚コマのひと口チーズカツ】
<材料 (3~4人分)> 調理時間:20分
豚小間切れ肉・・300g
Aマヨネーズ・・大さじ1
A粉チーズ・・大さじ2
A塩・・小さじ1/4
Aこしょう・・少々
ドライパン粉・・30g
Bトマトケチャップ・・大さじ1
Bウスターソース・・大さじ1
キャベツ(千切り)・・適量
ミニトマト・・4個
<作り方>
- フライパンにパン粉を入れ、中火にかける
- 木べらで混ぜながらきつね色になるまで乾煎りする
- ボウルに豚肉・Aを入れて混ぜ、8等分にし、円盤型に成型する
- (3)に(2)をまぶし、オーブントースターで15分焼く
※焦げそうになったらアルミホイルをかぶせて下さい - (4)を器に盛り付け、合わせたBをかけ、キャベツ・ミニトマトを添える
下粉やバッター液、卵もいらないので簡単にできますよ♪
もう一品ご紹介します。
【豚のねぎ塩焼き】
<材料> 調理時間:10分
豚小間切れ肉・・300g
塩・・少々
粗挽き黒こしょう・・適量
A長ねぎ(みじん切り)・・1本分
Aにんにく(おろし)・・少々
A塩・・小さじ1/3
A鶏がらスープの素・・小さじ1/2
Aレモン汁(なければ酢)・・大さじ1
Aごま油・・大さじ1
サラダ油・・大さじ1
<作り方>
- 豚肉は塩・黒こしょうをふる
- フライパンに半量のサラダ油を熱し、Aを入れて中火弱で3~4分炒めて一度取り出す
- 同じフライパンに残りのサラダ油を熱し、(1)を入れて両面こんがり焼いて中まで火を通す
- 器に(3)を盛り付け、(2)をかける
大人の方はAを炒めず、そのままかけてもOK!
子どもには、ねぎの甘さを引き出すため炒めています。
いかがでしたか?
今回は豚小間切れ肉を使った簡単レシピをご紹介しました。
ぜひ、試してみてください♪
Text byくまこ/食育インストラクター