夏休みおすすめレシピ ~濃厚!パンナコッタに挑戦!!~

子どもたちの夏休みが始まるシーズンとなりましたね。
お家時間を利用して、一緒にお菓子を作ってみるのはどうでしょうか。
今回は、ひんやり冷たくて濃厚な「パンナコッタ」に挑戦です。

【パンナコッタとは】

パンナコッタは美食の国イタリアが発祥のお菓子です。
諸説ありますが、イタリア北部の酪農が盛んなピエモンテ州の家庭で作られたのが始まりとされています。
パンナコッタが生まれたのは、1900年代初めなので、比較的新しいデザートといえるのかもしれません。
パンナコッタは材料と調理法がそのまま名前になっていて、イタリア語で「生クリーム」を意味する「パンナ(panna)」と「煮る・煮た」などを意味する「コッタ(cotta)」を合わせたお菓子名です。
昔ながらのレシピは、生クリームだけのものや卵白でかためるタイプもあるようですが、現在は生クリームに牛乳を合わせた軽い口あたりのパンナコッタが多いです。
またあまり知られていませんが牛乳だけで作ったものは「ラッテコッタ」といいます。
ラッテコッタの「ラッテ(latte)」は牛乳を意味するイタリア語です。

ではレシピのご紹介です。
簡単なので、火の扱いが出来る年齢になれば、一人で挑戦出来ます。

【パンナコッタ】

<材料(作りやすい量:200ml容器2個分)> 調理時間:20分(かためる時間は除く)

【パンナコッタ】
生クリーム(乳脂肪分35~36%を使用)・・200ml
牛乳・・50ml
グラニュー糖・・50g
バニラビーンズ・・1/4本
粉ゼラチン・・3~4g ※やわらかめがよい場合は3g、かためがよい場合は4g
水・・10g

 【ももソース】
黄桃(缶詰)・・100g
黄桃(缶詰)のシロップ・・15g
グラニュー糖・・10g
レモン果汁・・10g

 <作り方(パンナコッタ)

  1. ゼラチンを分量の水に入れてよく混ぜ、ふやかす
    バニラビーンズはさやを縦半分に切り、中の種を包丁の背などでこそげる
  2. 鍋に生クリーム・牛乳・(1)のバニラビーンズ(さやごと)を入れて火にかけ、沸騰直前まで温め、バニラビーンズのさやを取り除く
  3. 火を止めてグラニュー糖を加え混ぜ、溶けたらゼラチンを加えて溶かし、こす
  4. 氷水の上に(3)の鍋をのせ、絶えず混ぜながらしっかりと粗熱をとる
  5. 全体に少しトロミがついたら容器に流し入れ、冷蔵庫で冷やしかためる

<作り方(桃ソース)>

  1. 適当なサイズに切った黄桃・残りの材料をすべてミキサーなどに入れ、ピューレ状にする

パンナコッタが冷えたら、桃ソースをかけてどうぞ。

【ポイント】

  • 生クリームは原材料を確認し、種別類が「クリーム」と表示されている動物性乳脂肪100%のものを選びましょう。
  • 今回は夏場なので、乳脂肪分が控えめな30%台の生クリームで作りましたが、寒い季節のように、濃厚な味をおいしいと感じる季節などは、40%台の生クリームで作るのもよいですね。濃度(%)の違う商品を混ぜても構いません。
  • バニラビーンズは、バニラオイルやエッセンスでも構いません。その場合、バニラオイルは火を止めて、バニラエッセンスは粗熱を取って容器に流す直前で加えると香りが残りやすいです。
  • 粉ゼラチンは水の中にゼラチンを入れて手早く混ぜます。逆にすると、上手く溶けず、ダマになる場合があります。また粉ではなく板状のゼラチンを使用しても構いませんが、冷たい水で手早く戻さないと、戻している水にゼラチンが溶けてしまい、分量が合わなくなって、パンナコッタがかたまりにくくなるので気をつけましょう。

ソースはベリーや柑橘のような爽やかなタイプや、カラメルのように苦みと甘さのバランスが取れたものなど、お好みでどうぞ。


【栄養】

●乳製品
乳製品はたんぱく質や、体内に吸収しやすい形のカルシウムが豊富な食材です。
成長期の子どもにとって、それらは欠かすことの出来ない栄養素なので、アレルギーの心配などがない場合は、適量を継続して摂るといいです。
ビタミンDを多く含む食材と合わせることで、カルシウムの吸収率が高まりますので、献立の中に入れてバランスよく摂っていきましょう。

【夏休みの自由研究になるかも?】

以下のようなことをまとめれば、立派な自由研究の課題と言えるのではないでしょうか。

  • パンナコッタの意味、由来、発祥国、地域を調べる
  • 生クリームの濃度(%)や牛乳との比率・ゼラチンの量などを変えたレシピの食べ比べをし、結果や考察を添える
  • いろいろなソースを作り、どれが合うか試す
  • パンナコッタと似たお菓子(ブランマンジェなど)との違いを調べる
  • どんな栄養が含まれるかを調べてみる

作る工程の写真や、絵が得意であれば挿絵を書くなどすると、見てくれる人に伝わりやすくなります。
暑い季節ですが、おいしいものを食べて乗り切ってくださいね。

Text by さゆり/食育インストラクター