子どもが健やかに成長するためにも、好き嫌いしないでいろいろな食品を食べてほしいものです。
しかし、「子どもに好き嫌いがあるのは当然である」とも言われています。
それは、味覚の敏感さが大人と異なるから。
確かに子どもの時食べられなかったものが、大人になって食べられるようになることってありますよね。
食べ物の好き嫌いは、味・におい・舌触り・食感などさまざまな原因が考えられます。
それなら食材の切り方、調理法によっては苦手を克服できるかも!
そこで、「これなら食べられる!?苦手克服レシピ」をシリーズでご紹介します。
今回のピックアップ食材は冬が旬の「小松菜」!
小松菜の青臭さや苦み、えぐみなどが苦手と感じられる方が多いようです。
【小松菜のアク】
小松菜はもともとアクが少ない野菜ですが、特有の苦みやえぐみが感じられる場合は、アク抜きをしましょう。
小松菜のアクは、ほうれん草などにも含まれるシュウ酸。
シュウ酸は水溶性なので、水にさらすだけでも大部分は溶け出します。
さらにゆでて冷水にさらすことで、しっかりとアク抜きができ、青臭さが消えます。
また、旬以外の小松菜は特に生食、炒めすぎなどでも苦みを感じやすいので、工夫して調理しましょう。
【小松菜のチャプチェ】
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:30分
韓国春雨(乾)・・100g
牛もも薄切り肉・・150g
Aしょうゆ・・大さじ1・1/2
A砂糖・・小さじ2
Aごま油・・小さじ1
Aにんにく(おろし)・・少々
玉ねぎ・・1/2個
にんじん・・1/4本
まいたけ・・1/2パック
小松菜・・1/2束
Bごま油・・小さじ1
B白すりごま・・小さじ1
B塩・・少々
Cしょうゆ・・大さじ1/2
C砂糖・・小さじ1
Cにんにく(おろし)・少々
ごま油・・小さじ1
サラダ油・・適量
<作り方>
- 牛肉は細切りにし、ボウルに入れてAをもみ込む
小房に分けたまいたけを加えて再度よくもみ込む - 玉ねぎは薄切り、にんじんは4cm長さの細切りにする
- 小松菜はゆでてザルに上げて冷水にさらし、水気をしぼって4cm長さに切り、ボウルに入れてBで和える
- 春雨はたっぷりの熱湯で表示通りにゆでて冷水に取って水気をしぼり、食べやすい長さに切り、ボウルに入れてごま油で和える
- フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎ・にんじんを炒め、塩・黒こしょう(分量外)をふり、牛肉・まいたけを加えて、汁気がなくなるまで炒める
- (4)のボウルにCを入れて和え、(3)・(5)を加えて全体に混ぜ合わせる
- (6)を盛り付ける
肉や野菜からでたうま味を春雨にしっかり吸わせることでおいしく仕上がります。
お弁当にもぴったりです♪
【小松菜の栄養は?】
小松菜は「古事記」にも記載があるほど、日本では最も古い野菜のひとつ。
免疫力を高めるβ-カロテンやビタミンCが多く含まれ、緑黄色野菜の中でもトップクラスです。
ほうれん草の陰に隠れがちな小松菜ですが、カルシウムはほうれん草よりも3倍も多く、成長期のお子さんにおすすめです。
ただしカルシウムは、体内への吸収率が低いので、吸収を高めるビタミンDと一緒に摂るとよいでしょう。
ビタミンDは、きのこ類や鮭・うなぎなどの魚類に多く含まれています。
いかがでしたか?
小松菜は栄養価が高く、年間を通して流通しているので使いやすい野菜です。
比較的、お値段もお手頃なので、ぜひいろいろな料理で食卓に取り入れてみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター