子どもが健やかに成長するためにも、好き嫌いしないでいろいろな食品を食べてほしいものですよね。
しかし、「子どもに好き嫌いがあるのは当然である」と言われています。
それは、味覚の敏感さが大人と異なるから。
確かに子どもの時食べられなかったものが、大人になって食べられるようになることってありますよね。
食べ物の好き嫌いは、味・におい・舌触り・食感などさまざまな原因が考えられます。
それなら食材の切り方、調理法によっては苦手を克服できるかも!
そこで、「これなら食べられる!?苦手克服レシピ」をシリーズでご紹介します。
今回のピックアップ食材は「ニラ」!
においがきついので、苦手なお子さんも多いのではないでしょうか?
ニラは細かく刻んで存在感を消し、カレーのスパイスで特有の香りをマスキング!
「ニラのドライカレー」です。
【ニラのドライカレー】
<材料(4人分)> 調理時間:30分
合挽き肉・・300g
ニラ・・1/2束
玉ねぎ・・1/2個
人参・・1/3本
トマト・・1/2個
しょうが・・1/2かけ
A塩・・小さじ1/2
A粗挽き黒こしょう・・適量
Aカレー粉・・小さじ2
B水・・1/2カップ
B顆粒コンソメ・・小さじ1/2
Bトマトケチャップ・・大さじ1
Bウスターソース・・小さじ1
Bしょうゆ・・小さじ1
サラダ油・・大さじ1
卵・・4個
ごはん・・適量
<作り方>
- ニラ・玉ねぎ・人参・しょうがはそれぞれみじん切りにし、トマトは1cmの角切りにする
- フライパンにサラダ油を熱し、しょうが・玉ねぎ・人参・ニラを炒め、玉ねぎがしんなりするまで炒める
- (2)に合挽き肉・Aを加えて炒め、肉の色が変わってそぼろ状になったトマトを加えてサッと炒める
- (3)にBを加えて汁気がなくなるまで煮る
- 目玉焼きを作る
別のフライパンにサラダ油(大さじ1・分量外)を熱し、卵を割り入れて黄身はお好みのかたさに仕上げる - 器にごはんを盛りつけ、ドライカレーをかけて目玉焼きをのせる
目玉焼きをのせることでカレーの味がまろやかになり、子どもでも食べやすくなります。
きっとニラが苦手でも、入っていることに気づかないはず!
【ニラの栄養は?】
ニラは、日本でも中国でも薬用に使われてきたスタミナ食材で、β‐カロテンが豊富に含まれています。
β‐カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに代わり、粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保って風邪などの感染症を予防します。
また油で調理すると、体内の吸収を高めてくれるので、効率よく摂取できます。
ニラの特有な香りは、玉ねぎやにんにくにも含まれるアリシンによるものです。
糖質の代謝を促し、ビタミンB1の吸収を高めるので、豚肉と一緒にとると疲労回復効果やスタミナアップが期待できます。
そのほか、アリシンには「血流改善効果」や「血糖値上昇抑制効果」、「食欲増進効果」などがあり、糖尿病や高血圧をはじめとする生活習慣病予防にも一役買ってくれます。
ニラは刻むことで、ニラの細胞ひとつひとつが次々に破壊されるため、刻めば刻むほど、細胞内の成分が変化して、アリシンがたくさん発生します。
葉より、根元の方が多く含まれているので、根元も捨てずに細かく刻んで使ってくださいね。
また、加熱することで特有の香りが和らぐので、苦手な方はしっかり炒めてくださいね。
いかがでしたか?
ニラには元気な体づくりに欠かせない栄養素がたっぷり詰まっています。
もし苦手でも、切り方や調理法を工夫すれば、食べられる場合があります。
ぜひ、挑戦してみてください。
Text byくまこ/食育インストラクター