これなら食べられる!?苦手克服レシピ「にんじん」

子どもが健やかに成長するためにも、好き嫌いしないでいろいろな食品を食べてほしいものですよね。
しかし、「子どもに好き嫌いがあるのは当然である」と言われています。
それは、味覚の敏感さが大人と異なるから。
確かに子どもの時食べられなかったものが、大人になって食べられるようになることってありますよね。

食べ物の好き嫌いは、味・におい・舌触り・食感などさまざまな原因が考えられます。
それなら食材の切り方、調理法によっては苦手を克服できるかも!

今回のピックアップ食材は「にんじん」!
「子どもの嫌いな野菜」の上位にランキングされている野菜で、独特の香り、煮たときのグニャッとした食感が苦手という子どもが多いです。
そこで、にんじんの甘みをいかして香りを和らげたポタージュに挑戦!
にんじんは栄養価が高く、生でも加熱しても食べられる便利野菜。
明るいオレンジ色で食卓やお弁当の彩りにも一役買ってくれるのでぜひ克服してもらいたいですね。

【にんじんのポタージュ】

<材料(4人分)> 調理時間:40分
にんじん・・大1本(250g)
玉ねぎ・・1/2個
A顆粒コンソメ・・小さじ1
A水・・2カップ
牛乳・・1・1/2カップ
塩・・適量
こしょう・・少々
バター・・10g
サラダ油・・大さじ1/2
パセリ(みじん切り)・・適量

<作り方>

  1. にんじんは1cm厚さの輪切りにし、玉ねぎは薄切りにする。
  2. フライパンにサラダ油・バターを入れて熱し、玉ねぎが薄く色づく程度までじっくり弱火で炒める。
  3. (2)ににんじんを加え、全体に油が回ったらAを加えて煮立たせ、ふたをして蒸し煮にする。
  4. にんじんが十分にやわらかくなったら火を止め、ハンドブレンダーまたは、ミキサーにかけてピューレ状にする。
    ※撹拌できない場合は分量の牛乳を少しずつ加えてください。
  5. 鍋に戻して弱火にかけ、牛乳を加えて、塩・こしょうで味を調える。
  6. 器に盛り付けてパセリをふる。

牛乳でにんじんの独特の香りをマスキングし、ハンドブレンダーやミキサーにかけて嫌な食感をなくします。


【にんじんの栄養は?】

なんといってもβ‐カロテンが豊富で、その含有量は野菜の中でもトップクラス
β‐カロテンは、体内でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜を丈夫にして肌荒れを改善したり、免疫力の強化や視力の健康維持がん予防、老化予防などさまざまな効果が期待できます。
β‐カロテンは皮の下に多く含まれているため、ピーラーなどで皮をむかずによく洗ってから調理すると効率よく摂取できます。
ただし、皮の部分は香りも強いため、今回のように苦手克服の場合は、むいてから調理した方がよいでしょう。
また、β‐カロテンは脂溶性のため、油と一緒に摂取することで体内への吸収率がアップします。
そのほか、むくみの予防に働くカリウムや、便秘解消に役立つ食物繊維が含まれています。

いかがでしたか?
最近の人参は品種改良により、においもクセも少なくなってきています。
成長期に欠かせない栄養素がたくさん含まれているので、子ども達には食べられるようになって欲しいですね。
おいしく食べることができれば、にんじんへの苦手意識も和らぐはず。
ぜひ試してみて下さい。

Text byくまこ/食育インストラクター