みなさん、目隠しをしてご飯を食べた事がありますか?
先日友達が主催した『暗闇レストラン』なるものに参加してきました。
視覚に頼らない食事ってどんな感じ?
ちゃんと料理を口に運べるのかな?
なんかエロティックだわ! うーん、興味あります。
会場に到着後、まず入口でアイマスクを装着!
サポートしてくれる方が手を引いて席まで誘導してくれますが 何も見えない恐怖の中でやっとこさ着席。
そして、暗闇がつくる不慣れな環境にかなり疲れた頃。
最初に運ばれてきたのは
ウェルカムドリーーンク!!!
<スイカのソルティドッグ>
ソルティドッグとは…
【レモンで濡らしたコップの淵に塩をつけ、ウォッカとグレープフルーツジュースを混ぜたお酒】だと、知らなかった私は
「なに!このいきなり唇に当たる淵のザラっとした…え!塩!と思いきや甘い!…うえッ!スイカ?!わー!めっちゃ美味しい!」
感激してる私に同じテーブル席の人が、スイカのソルティドックだよ〜と教えてくれました。
ブルーアイマスクの憂いを一気に吹き飛ばすスイカのソルティドッグ。
不意を突かれると美味しさって倍増しますよね。
もう一度自分が試すには周りの人に忘れた時にやってくれとお願いしておきましょう!
そして、ぜひ友達や恋人に目隠しして試してみてください。
さあ、お料理の一品目。
<にんじんのムース コンソメと雲丹を添えて>
目隠しし続けながら写真を撮ったので、こんなような写真になってしまっています。
さて、このにんじんのムース にんじんの甘みとザラつきと時々雲丹が最高!おかわり!
ソルティドッグもそうですが 視覚で感じられない分、食感に神経が集中していつもより楽しめます。
舌触り祭りの流れに心を鷲掴みにされ、ハイ前菜。
終わりかけの…
<アワビとホタテのソテー アスパラとつるむらさきの温製サラダ>
これは、アワビなのか?ホタテなのか?イカなのか?
食感から想像しつつ楽しんで味わいました。
お次はコレ!
<あおさといくらのクリーム仕立てのパスタ>
この前にもう一品パスタがあったのですが、撮り忘れてしまいました。
始めは食べやすいパスタですが、残り少なくなってくると、あと一本あるんじゃないか?いくら一粒残っているんじゃないか?と果敢に挑戦してみるも、口の中はフォークの感触だけ…
というエロティックどころか間抜けな行為を繰り返す一同。(周りが見えていないので想像です)
そしていよいよメイン。
食べ散らかしてますが…
<フランス産マグレ・ド・カナールのソテー
ブルーベリーのバルサミコソース サマートリュフ添え>
鴨肉を豚肉だと感じ、当てたのは酸っぱいね!ということだけでした。
最後のデザートも撮り忘れました、あは。
目隠ししながら、フォークとナイフを使うのは難しいですね〜。
手づかみならどこに何があるか感じるんだろうけど、物質伝いではあんまり分からなかったです。
お腹いっぱい胸いっぱい。
暗闇でおもしろい発見もいっぱいありました。
普段、舌触りの感触をあまり意識しないで食事をしていることに気付きました。
舌が楽しい!と感じると美味しいメーターはグングン伸びる気がします。
他には、音楽や人の声の方向で距離を測れるという発見も。
耳に入ってくる音から、部屋がどれくらいの大きさで、人が何人いるのかがなんとなくわかったり。
実は、今回テーブルを囲んだメンバーは初対面の方ばかりだったのです。
その上目隠しをしていても、その人の内面は、声のトーンや行動や空気にバッチリ映りました。
むしろ互いに目隠しをしている分、相手に自分がどう映っているかを考えないので素直に見えてきやすいのかも。
友達や恋人とやってみると、新たな一面を発見するかもしれませんね!
見えない分、感じる。
まさにそんな食体験。
この食材は体にいいからと考えて料理するのはもちろん。
食感や匂い、噛んだ時の音を楽しむ遊び心を我が家の食卓にも取り入れたいと思いました。
見る・嗅ぐ・味わう・触る(舌触り)・聞くの五感をフルに使えば、食事をより美味しく楽しむことができます。そして、五感が豊かになると、表現力まで豊かになります。
今回、まどかさんは「見る」ができなかった分、想像力も膨らんだようですね。 味覚の秋・食欲の秋を、五感を研ぎ澄まして楽しんでいきましょう!