食物アレルギー別レシピ~卵除去~

誰でもなる可能性がある食物アレルギーについて、シリーズでお届けします。
今回は「卵」を除去したレシピをご紹介!
イタリア生まれのカリッ!モッチリ!食感がたまらない、「ゼッポリーニ」です。

【食材を選ぶ際の注意点

食物アレルギーの反応がどの程度出るかは個々で差があります。
少しくらい対象食物が入っていても大丈夫という方もいれば、同じ製造ラインで作られていただけでも反応が出てしまう方などさまざまです。
食材を購入する際は、裏などの成分表示をよく読み、自分に合っているか確認して購入し、分からない場合は製造元へ問い合わせたり、医師に相談して下さい。

【食物アレルギーかなと思ったときは

食物アレルギーはアレルゲンとなる食材を食べたあとに皮膚症状(じんましんや皮膚が腫れる・赤くなる)や呼吸器症状(咳や喘息のようなゼーゼーとした息使い)・粘膜症状(口や喉がイガイガしたりヒリヒリする・くしゃみや鼻づまり)・消化器症状(嘔吐や腹痛など)が起こります。

食物アレルギーは食後~2時間以内に症状が出る「即時型食物アレルギー」と「特殊型食物アレルギー」があり、特殊型アレルギーはさらに2タイプに分けられます。
ひとつはアレルゲンとなる食材を食べて2時間以内に激しい運動をすると起こる「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」、そしてもうひとつは特定の野菜や果物を生食すると喉や口の中の痒みや痛み、唇が腫れる「口腔アレルギー症候群」です。
口腔アレルギーは口腔内に症状が出るのが一般的ですが、中には全身に症状が広がる場合もあります。

アレルギー症状はひどくなると、ショック症状(アナフィラキシー・アナフィラキシーショック)を起こし、命の危険をともなうこともありますので、食事後に違和感を感じた場合は、早めに専門医を受診することをおすすめします。

それではレシピをご紹介します。

【ゼッポリーニ

ピザ生地に海藻を混ぜ込んで揚げた、イタリア南部の都市ナポリのフィンガーフードです。

<材料(4~5人分)> 調理時間:15分(発酵時間は除く)
Aあおさ(乾)・・5g
Aぬるま湯・・250g
B強力粉・・200g
B薄力粉・・50g
Bドライイースト(予備発酵不要タイプ)・・3g
B塩・・小さじ1(6g)
B砂糖・・小さじ1(3g)
サラダ油・・少々
揚げ油・・適量
塩(仕上げ用)・・適量

<作り方>

  1. ボウルにAを合わせ、あおさをふやかす
  2. 別のボウルにBを入れて全体を軽く混ぜ、(1)を入れてゴムベラで混ぜる
  3. まとまったらラップをし、暖かい場所に1時間くらい置き、倍の大きさに発酵させる(寒い時期はオーブンの発酵機能などを使うとよいです。)
  4. サラダ油を薄く塗ったスプーンですくい、170~180℃の揚げ油に入れて表面が軽く色づくくらいまで揚げ、仕上げに塩を振る

<ポイント>

  • 生地は水分が多いので、ドロッとした感じです。
  • あおさの量は、お好みで加減してください。
  • 生のあおさを使う場合は、ぬるま湯を230gくらいから加減して入れて下さい。
  • あおさが手に入らない場合は、お好み焼きなどに使う青のりでも構いません。
    大さじ1~様子を見て入れて下さい。
  • 生のあおさや青のりを使うときはふやかす作業はいりません。

【海外ではあまり食べられていない!?

日本ではのりをはじめ、わかめや昆布といった海藻をよく食べますね。
知らない人なんていないと言ってもいいでしょう。
しかし!海外ではどうかというと、食べる習慣がない国の方が多いそうです。
特に欧米諸国ではごく一部の地域で料理に使われている程度で、「のりなどを見たことが無い!」という方もいます。
ですが、現在では日本食が世界中で注目されていることもあり、知名度と人気は上がってきています。
のりをはじめとした海藻類は、うま味成分が豊富な食材です。
ビタミンやミネラル類、食物繊維・葉酸なども多く含みます。
一度に食べられる量が少ないので、継続して摂るのがおすすめです。

いかがでしたか。
アレルギーを持つ方がみんなと一緒に食べられるレシピをこれからもご紹介できればと思います。

Text by さゆり/食育インストラクター