食物アレルギーは、赤ちゃんのときに発症することが多く、離乳食の開始や進め方など戸惑ってしまいますよね。
とくに両親がアレルギー体質で、赤ちゃんもアレルギー体質の可能性が高い場合や、すでにアレルギー症状が出ている場合は、離乳食の進め方を慎重に行う必要があります。
【食物アレルギーとは?】
特定の食物を摂取したあと、アレルギーを介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことを言い、反応がどの程度出るかは個々に差があります。
乳児期に発症した食物アレルギーは、一部の食品(ピーナッツ・そば・ごま・甲殻類など)を除いて自然寛解していく例も多くあります。
アレルギーは早期発見、早期治療、重症化を防ぐことが大切です。
「食物アレルギーかな?」と思ったら、まずは専門医の診療を受けましょう。
【食物アレルギー発症リスクのある赤ちゃんの離乳食進め方のポイント】
- 離乳食の開始を遅らせない
- 初めて食べるものは「体調のよい平日の日中」に少量から始める
- 米、野菜などから開始し、白身魚や鶏ささみ、豆腐など順次少量から進める
【離乳食でアレルギー症状がみられた場合は…】
当面除去が必要となります。
乳や卵アレルギーで除去食を行っているお子さんは、成長に必要なたんぱく質やカルシウムなどといった栄養素が不足する恐れがあります。
そのため、代替えとして豆腐や魚・肉・野菜などを積極的に摂取し、栄養を補うようにしましょう。
今回は、離乳食後期~完了期におすすめ!
小麦粉アレルギーでも大丈夫!
ツナのポテトグラタンです♪
小麦粉を使わず、じゃが芋のすりおろしでとろみをつけます。
【ツナのポテトグラタン】
<材料> 調理時間:30分
ツナ(水煮)・・15g
人参・・8g
玉ねぎ・・10g
ブロッコリー・・10g
牛乳・・大さじ3
バター・・2g
じゃが芋(すりおろし)・・15g
粉チーズ・・小さじ1/4
<作り方>
- ツナは水気をきり、サッと湯通しして水気をふき取る
※魚の臭みと塩分を取り除くため、湯通しします。 - 人参・ブロッコリーはやわらかくゆでて、1cm角くらいに切る
玉ねぎはみじん切りにする - フライパンにバターを熱し、玉ねぎがすき通って甘味が出てくるまで炒める
- ツナをサッと炒め、(2)の人参とブロッコリー・牛乳を加えて煮立てる
- (4)にじゃが芋を加えてとろみがつくまで加熱する
- 耐熱容器に入れ、粉チーズを振ってトースターで焼き色がつくまで焼く
※器が熱くなっているので、冷ましてからあげるようにしましょう。
今回は牛乳を使用していますが、豆乳や育児用ミルクに変更してもOK。
手軽でたんぱく源としても重宝するツナ。
いざ、お店に行くとさまざまな種類のツナが販売されていて迷っちゃいますよね。
【離乳食で選びたいツナの種類!】
ツナの原料の魚・形状・調理法についてまとめてみました。
<原料の魚>
- びんながまぐろ(ホワイトツナ・ホワイトミート)
白っぽい身で、まぐろの缶詰の最高級原料とされており、お値段高め。 - きはだまぐろ(ライトツナ・ライトミート)
体が黄色みを帯びていることから「きはだ(黄肌)」。
ツナ缶の主流で広く使われている。 - かつお(ライトツナ・ライトミート)
肉質は赤く、比較的大型のものが缶詰として使用されている。
<形状>
- ブロック
かたまりの肉のままパックされたもの。 - チャンク
ブロックより小さめのかたまりのもの。 - フレーク
細かくほぐしたもの。
<調理法>
- 油漬け
調味液の半分以上が油で、コクのある味わい。 - 油入り水煮(油控えめ)
調味液のうち、油が半分未満のもので、コクがある。 - 水煮(ノンオイル・オイル無添加)
油を使用せず、水や野菜スープだけで仕上げたものであっさりとした味わい。
かつおで作られたツナはにおいが結構強いので、離乳食にはきはだまぐろの水煮缶(フレーク)がおすすめですよ。
いかがでしたか?
ツナ缶は離乳食を作る上で、とっても便利♪
ぜひいろいろな料理で活用してください。
Text byくまこ/食育インストラクター