寒さが少し和らぎ、春の訪れを感じる今日この頃。
そろそろスーパーに香り豊かな山菜が出回ってきますね。
現在ほとんどの野菜が1年中手に入るようになってきましたが、ふきのとうはこの季節にしか味わえない野菜のひとつ。
実家近辺ではふきのとうが生えていたので、よく採っていましたが、その頃は苦くて苦手でした・・。
でも、いつからかあの特有の苦みと香りが病みつきに!!
皆さんは調理の仕方や、どんな効能があるのかご存知ですか?
【ふきのとうとはいったい何なの?】
ふきのとうはキク科の植物「ふき」のつぼみで、この花が咲いた後に葉が伸びます。
その茎がいつも私たちが食べている「ふき」です。
ふきのとうは縄文時代から食べられていて、平安時代にはすでに栽培が始まっていたとも言われ、早春の味覚として天ぷらや和え物、炒め物など幅広く利用されています。
【美味しいふきのとうを見分けるポイントは?】
ふきのとうはつぼみが開いて花が咲くと苦みが強くなるので、つぼみがまだかたく閉じているものを選ぶと良いでしょう。
余ってしまったものは、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存して下さい。
長期間保存するのであれば、アク抜きをしてから冷凍庫に入れて保存するのがおすすめです。使う際にはそのまま自然解凍して使うことが出来ますよ。
また、ふきのとうは切るとすぐに変色してしまう程アクの強い食材。
茹でる際にはお湯に「重曹」を少し溶かすことがポイント!重曹を入れる事で、アクが抜け、またふきのとうの緑も色鮮やかに茹で上げることが出来ます。
茹でた後は、冷水にさらしましょう。
【ふきのとうの栄養と効能】
古くから漢方としても使用されるほどふきのとうには様々な効果が!!
特有の香りは「フキノリド」という成分で、胃腸の働きをよくする働きがあります。
また、ふきのとうにはカリウムが豊富に含まれているので、ナトリウム(塩分)を排泄し、むくみを軽減したり、高血圧などにも効果が期待できます。
独特の苦みは、ポリフェノール類によるもので、免疫機能を強化し、体力を向上させるとも言われています。
今しか食べられない旬の味覚。上手に調理して、美味しくいただきたいですね。
Text by まち/食育インストラクター