目に良いとされるアントシアニンが豊富に含まれるブルーベリーですが、品種改良が盛んに行われ、今では300種類があります。
【ブルーベリーの歴史】
ブルーベリーの歴史は浅く、17世紀からアメリカで食されるようになりました。
ブルーベリーが話題になったきっかけは、第二次世界大戦中に、ブルーベリージャムが大好物で、いつもパンにたっぷり塗って食べていたアメリカ空軍のパイロットから「薄明かりの中でもはっきりと物を見ることができる」というような報告がありました。
その報告がきっかけとなりブルーベリーに関する研究が世界的に広まっていったといわれています。
日本には、1951年に入ってきましたが、日本国内で本格的なブルーベリー栽培が行われるようになったのは、1980年代後半に入ってからのことでした。
現在では品種改良も進んで、安定した栽培が可能になったことに加え、ブルーベリーの人気が高まって需要も順調に伸びていることから、日本の各地で盛んに栽培されています。
【ブルーベリーの種類】
ブルーベリーには大きく分けて主に寒冷地向きの「ハイブッシュ」、主に暖地向きの「ラビットアイ」、荒れ地に自生する「ローブッシュ」の3つの種類があります。
日本ではハイブッシュとラビットアイが主流で、ローブッシュはほとんど栽培されていません。
品種改良が盛んに行われた理由は、各地で育てやすい品種を生み出そうとした結果です。
気候に合わせた品種を作り出したことで300もの品種が生まれ、南北に長く様々な気候帯を持つ日本でも全国で栽培が可能になりました。
ブルーベリーの実は生の果実で果皮ごとおいしく食べられます。
果皮ごと食べることにより、果皮と実の間に含まれている栄養素も無駄なく食べることができます。
また、ブルーベリーの果実は、さまざまな加工ができるというメリットがあります。
もちろん生の果実をそのまま食べることが1番なのですが、冷凍しても栄養成分や味にほとんど変化がないため、加工してジャムや缶詰めで保存するだけでなく、冷凍して保存することでそのまま食べたり、人気のグリーンスムージーに入れることで生と同じようにブルーベリーの栄養素すべてを取ることができます。
Text by ざわちゃん/食育インストラクター