白菜を使った離乳食 初期編~白菜のペースト~

あっさりとしてクセがなく、どんなおかずにも合わせやすい白菜。
また、加熱することで甘味が増すので赤ちゃんにとっても食べやすい食材と言えるのではないでしょうか?
白菜はアレルギーが出にくい食材なので離乳食初期から使えるのも嬉しいですね。
今回は白菜を使った離乳食(初期編)をご紹介します。
体の機能が未熟で、抵抗力の弱い赤ちゃんのために、新鮮な食材を選んであげましょう。

【白菜の選び方】

葉がしっかりと巻かれていて重量感があり、芯の部分が白く、つやがあるものが良品です。
カット白菜を購入する際も、葉が隙間なくつまり、フカフカしていないもの、切り口がみずみずしいものを選びましょう。
切った断面が盛り上がっているものは時間が経っている可能性があり、鮮度が落ちています。
離乳食で使うときは、やわらかい内側の葉を使いましょう。
外側の葉はかためでゆでても繊維が残りがちです。
芯や太い葉脈を取り除いて使いましょう。
また保存するときは、新聞紙に包んで立てて冷蔵庫、切ったものはラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。

離乳食初期(ゴックン期・5~6カ月)レシピ!

【白菜のペースト】

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:15分
白菜の葉(内側のやわらかい部分)・・2枚
出汁・・大さじ1

 <作り方>

  1. 白菜はざく切りにし、鍋に少量の湯を沸かして白菜を入れ、ふたをしてやわらかくなるまで5分ほど蒸す
  2. 葉がクタクタにやわらかくなったらザルに上げ、水気をふきとる
  3. (2)を裏ごし、出汁でのばす
    ※ブレンダーがある場合は使用可

裏ごしたたものは製氷皿などに入れて冷凍することも可能です。
その場合は、1週間を目安に使い切りましょう。
今回の出汁は、昆布(乾)を10cm角くらいのものを1枚、水1L、かつお節15~20gでとりました。
市販の出汁を使用する場合は、離乳食用のものや、塩分・添加物が加えられていないものを選ぶようにしましょう。


初期からステップアップ!応用編。

■離乳食中期(モグモグ期・7~8カ月)の場合
白菜は、初期同様葉のみ使用します。
作り方(3)のあと、細かく刻んですり鉢ですりつぶします。

おすすめメニュー:「白菜と鶏ささ身のうどん」

この時期は、たんぱく源である鶏のささ身が使えるようになります。
鶏のささ身は筋を取り除き、ゆでて叩きみじん切りにします。
ゆでうどんは、やわらかくゆでて水でよく洗い、水気をきって細かく刻みます。
すりつぶした白菜・ささ身・うどんを合わせて出汁で煮込み、水溶き片栗粉でトロミをつけてできあがり♪

■離乳食後期(カミカミ期・9~11カ月)の場合
白菜は、作り方(1)で、芯も一緒に蒸します。
作り方(2)のあと、芯がやわらかくなったら、芯・葉を2~3mm大に刻みます。

おすすめメニュー:「白菜と豆腐のそぼろあんかけ」

この時期は、脂肪の少ない赤身の挽き肉が使えるようになります。
豆腐はゆでて、刻んだ白菜とともに器に盛ります。
フライパンを熱し、挽き肉(脂肪の少ない赤身であれば、鶏・豚・牛どれでもOK)を炒め、出汁を加えてひと煮立させ、水溶き片栗粉でトロミをつけ、豆腐・白菜にかけてできあがり♪

■離乳食完了期(パクパク期・1才~1才6カ月)の場合
白菜は、作り方(1)で、芯も一緒に蒸します。
作り方(2)のあと、芯がやわらかくなったら、芯・葉、葉を5mm~1cm 大に刻みます。

おすすめメニュー:「白菜とブリのトマト煮込み」

トマトは皮と種を取り除き、細かく刻みます。
ブリは血合いや皮を取り除き7~8㎜角に切ります。
オリーブオイルを少量フライパンに入れて熱し、ブリを炒め、余分な脂が出てきたらキッチンペーパーでふき取り、トマトを加えてサッと炒めます。
さらに白菜・水を加え、ブリにしっかり火が通るまで煮たらできあがり♪

上記はあくまで目安なので、赤ちゃんの食べる機能の発達に合わせ、かたさ・大きさを調整しましょう。

いかがでしたか?
旬の白菜は、甘味とうま味が増して一層おいしくなります。
ぜひ離乳食でも活用してみてください♪

Text by くまこ/食育インストラクター