食育基本法が制定され、食育という言葉が私たちにとって身近な存在となってから、もうすぐ20年を迎えようとしています。
6月19日の食育の日に向けて、食育とはどんなものなのか確認してみましょう!
【食育の日とは?】
食育基本法が公布されたのは2005年の6月17日。
来年(2025年)は食育基本法ができてから20年の節目を迎える年です。
しかし、食育の日は6月19日で、公布の日からは2日ほどズレがあります。
少し不思議に思われた方もいるのでは?
その理由は、19日が食育の「育=いく=19」のごろ合わせだからです。
実は6月だけではなく、毎月19日はいずれの月も食育の日です。
その中でも、食育基本法が公布された月である6月の食育の日は特別な存在なのです。
実際、厚生労働省による令和3年(2021年)第四次食育推進基本計画では、6月を1カ月丸ごと食育月間として定め、食育推進運動を実施し、その定着を図る。としています。
【食育の日には何をするの?】
食育の日はお正月のおせちや子どもの日の柏餅のように、その日を象徴する特別な行事食がありません。
そのため、「当日に何をすればよいのかわからない」と思う方もいるでしょう。
でも、気負って何か特別な行事食を用意する必要はありません。
なぜなら、食育という言葉は日々の生活に密接に関わる言葉だからです。
日々の暮らしの中で実践できそうな食育活動に家族でチャレンジしてみるといった、小さなことを試してみてはいかがでしょう。
【日々の暮らしの中で実践できる食育とは?】
農林水産省の食育ピクトグラムから、負担なく試しやすい内容をいくつかピックアップすると…
1.みんなで楽しく食べよう
現代日本ではそれぞれの生活時間が異なり、毎日家族で食卓を囲むのが難しくなっています。
食育の日だからこそ、みんなで一緒にご飯を食べる共食(きょうしょく)の時間を設けてみるのはいかがでしょう?
4.太り過ぎない・痩せすぎない
日本では中年世代の男性の肥満率と、若い女性の痩せ率が高めであるとされます。
どちらも病気のリスクが高い状態であり、健康な生活を送る上では気をつけたい部分です。
毎月の食育の日は月の体重を測定する日と決めると、自分の健康管理に役立ちますよ。
5.よく噛んで食べよう
よく噛んで食べると肥満予防・脳の発達や虫歯予防などさまざまなメリットがあります。
普段ついつい急いで食べてしまう人も、食育の日ではいつもよりよく噛んで食事をすることを意識してみましょう。
6.手を洗おう
手洗いは最も身近で簡単に実践できる感染症・食中毒予防です。
食育の日は正しい手洗いの方法を確認して、普段から実践できるようにしましょう。
7.災害に備えよう
災害大国とも呼ばれる日本では、日ごろから食料や防災用品を備蓄されている方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、食品や飲料水には賞味期限がつきもの。
本当に必要なときに期限切れの食品ばかり…ということにならないためにも、食育の日に備蓄食料の期限などを確認すると、いざというときの助けになります。
食育にはいろいろな内容が絡むので、これら以外の項目に関わる内容でももちろん大丈夫です。
自分なりに実践できそうなものを探してみてください。
食育は自然と身につけ、無意識に実践できているのが理想です。
食育の日はあくまでも普段通りに過ごしながら、少しだけ食に対して意識を向けてみてくださいませ☆
Text by はむこ/食育インストラクター